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2005/07/03 
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向こう岸に
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 私の家の近くを Noordhollandsch Kanaal (北オランダ大運河) が流れております。この運河の堤防は、犬のトニーとの散歩コースの一つです。好天に恵まれた週末の、長距離の散歩コースです。この時期、堤防は野草花の宝庫です。何度も書きましたが、私は野草花を見るのが大好きです。野ウサギがときどき姿を見せたりします。すると、トニーは興奮して追いかけ回します。幸いなことに、捕えたことは一度もありませんが…。この堤防はトニーの大好きな遊び場です。

   dan

 眼の状態は優れませんが、今年はとてもいい夏を過ごしております。昨年は冷夏、一昨年は熱波の夏でした。これ以外にも、いろいろな夏を経験してきました。こんな経験を重ねますと、天候に期待することがほとんどなくなります。今年も期待せず、あるがままの天候を受け入れることにしています。いまのところ嬉しい結果となっております。誤算と言うとニュアンスが違っちゃいますが、期待以上の好天を享受出来ております。猛暑の日もあれば、涼しい日もあります。変化に富んでいて、飽きることがありません。とてもドラマティックです。別な言い方をすると、不安定ですかな・・。^^。

 考えてみたら、あるがままの天候を受け入れるしかないというのは、全世界共通のことですね。これ、別に珍しいことでもありませんでした。^^。でも、オランダ人達はこの受け入れを自然体で悠然とやっているわけではありません。悪天候の夏でも出来るだけ楽しく過ごせるよう、ジタバタといろいろ工夫を凝らしています。稀ですが、庭にプールを作る人もいます。プールサイドって夏の美しい風物ですね。この風物は好天候があって初めて生まれることを忘れてるみたい・・。また、庭にバーベキューの装置を設えて、夏らしいムードを盛り上げ、冷夏を美味しく乗り切ろうとしたりしています。あ、これ工事を伴う立派なやつのことです。でも、バーベキューって天候が悪いと、屋外でやるチャンスなんて殆どないんですけどね・・。屋外でやらないとバーベキューと呼ばない筈ですし・・。

 私は日本にいるころ、バーベキューがあまり好きではなかった。オランダに住み始めてから、更に嫌いになった。招待を受けて何度もバーベキューパーティーに出掛けました。天候が安定しない日にぶつかりますと、天候の変化に合わせて、庭に出たり家に入ったりと忙しいことになります。そんなことをやっていると、たいてい食い物に火がとおり過ぎてしまい、パサパサでドライなものを食わされる羽目になります。その不味いこと! ^^。でも、無下に「バーベキューは嫌い!」と公言するわけにもいかかないので、断れるときは断って、断りにくいときには出掛けてます。あまり食いませんけどね。飲み食いではなく、飲み飲むで時間を過ごします。

   dan

 運河に話を戻しましょう。今週火曜日のことです。体調のよさと凉しめの好天に、運河沿いの散歩の距離をのばしました。以前に歩いたことのない辺りまで距離を伸ばしました。この辺りには橋がありません。こちら側だけです。見慣れないきれいな景色が見られ、とても楽しめました。眼の状態が悪く遠目がききませんから、向こう岸のことはよくわかりません。でも幸いなことに空気が澄んでいますから、私の悪い眼にも対岸の風景の色どりは、なんとか認められます。

 向こう岸に赤紫の花草原が現れました。ちょっと信じられないくらい大きな広がりです。その辺りは民家もなく、かといって牧場でもなさそうです。向こう岸に渡れませんから、近づいて確認する術はありません。だいぶ手前にある橋で向こう岸に渡って、歩かなければ到達できないようです。次の機会にやってみようと考えながら帰宅しました。普段の倍くらいの距離を歩きましたから、トニーも私もぐったり。私はソファーに寝転び、トニーは自分のベッドにもぐり込み寝てしまいました。心地いい疲れで、1時間ほど熟睡。^^。

 夜食のあと近所の公園へ出掛けました。午後8時くらい。この時期、午後11時くらいまで明るいです。午後8時ですと、太陽の位置は日本の午後4時くらいかな。この時間帯は犬の散歩で皆が集まります。公園中央にあるバラ園での、チャット (公園会議) の時間です。15人くらいの犬の飼い主が集まっていました。「トニーの物語 仕返し」に登場のピート(2頭のセントバーナード犬の飼い主)に、きょう見た向こう岸の花畑 (草原) について尋ねました。あの辺りは野草しか生えてない筈で、牧場もないとのこと。行ったことはあるが、花の種類は知らないとの話。他の人達もほぼ同じ答え。この時期の赤紫の野花は、アザミくらいしか思いつかない、という意見で一致しました。

 アザミなら是非近くで見たいと思いました。ただ、急がないと夏花は花期が終わるのが早いですから。こちら側のアザミは最盛期を迎えてます。というより、最盛期を過ぎようとしてます。ここで待つと汚らしい姿しか見られないことになりそうです。で、天気がよければ週末に行ってみようと決心しました。かなりの距離を歩かなければいけませんから、体調を整えておく必要があります。水曜/木曜日は十分な休養と滋養を摂り、体力の温存をはかりました。トニーはこのやり方に不満だったようです。いつでも十分な距離を歩きたい犬ですから・・。^^。

 昨日、出掛けました。とてもいい天気。午前10:30に出発。暑くなりそうな天候でした。実際に気温の上昇をかなりみましたが、水際を歩くわけですから気持ちがいい。景色も涼しげです。1時間半くらい歩いたところで目的の花草原に到着。やはり野アザミでした。驚いたことに周りの野草群は刈ってあります。野アザミだけがキレイな広がりを見せています。これほどダイナミックに咲いている、大量の野アザミを見るのは初めてです。何度か書きましたが、私はこの野生のアザミが大好きなのです。

 ここまでやると、ちょっと人工的に過ぎる感じはしますが、美しさを表出する手法としてはかなりのものです。ここはアムステルダム市の管轄から離れ、別の小さな地方自治体が管理しているようです。なかなか粋なはからいをしてくれる自治体です。真にオランダのよさを保ち、発揮してくれるのはこんな自治体なんですよね。大都市には他の問題が山積みですから、こんな情緒のあることはできないのかも知れません。

 今週2度の長距離歩行で疲れましたが、とても楽しい遠足でした。トニーも大満足のようです。途中、野ウサギが出てきて、夢中になって追いかけていました。初めて行った地域ですから、ウサギを追いかけても私からあまり離れません。適当なところで切り上げて、私のところへ戻ってきます。暑くてハーハー言いながらも、大いに楽しんだようです。

 こんな類いの題材がたくさん溜まっています。引き続きこのコーナーに書いていきます。


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