デイナさん亡くなる
クリストファー=リーブスの奥さん、デイナ=リーブスさんが亡くなったらしい。享年43歳。
なぜなのかはわからないけれど、クリストファー=リーブスが落馬事故で脊髄損傷を負ってからというもの、ぼくは彼のことが気になっていた。スーパーマンを演じられるほどの肉体の持ち主、その役を手に入れることができたという実力と運の持ち主。そして彼の演じるスーパーマンはどこか物憂げで寂しそうで哀しそうな・・・、とぼくは感じていた。きっとスーパーマンという「強い」ものに生まれてしまった宿命が、その哀しみみたいな物を生んでいたんだろうなと。
だから彼が10年前に半身不随となり車イスの生活となったとき、あらためて人の宿命というか運命みたいなものを感じたのだった。スーパーマンになるという運命、そのあと人並みに歩くことができなくなるという運命。
でも彼はそこでバラバラになることなく、自分の人生にきちんと向かっていったように見えた。脊髄損傷の治療に対する基金(クリストファー=リーブス基金だったかな)を設立し、各地で精力的に講演を行っていた。
彼もすごかったけれど、ぼくがもっとすごいなと思ったのは、彼の妻デイナさんだった。スーパーマンと結婚したはずだった彼女は、まさかそのスーパーマンが車イスの生活になるとは思いもよらなかったと思うのだ。しかし彼女はクリストファーといっしょに生活を続け、その基金の設立と運営をともに行い、そして一昨年彼の最期を看取った。
ときどきメディアに現れる彼女の顔は、いつも明るく強さに満ちていた。
ああこの人は、ほんとにクリストファー=リーブスのことを愛しているんだろうなと思った。そんなふうに愛されているからこそ、彼はがんばれたのだろうし、そして彼女もがんばれたのだろうと思う。
2004年、クリストファー=リーブスが亡くなった。そしてその二年後、デイナ=リーブスもあとを追うようになくなった。肺ガンだったらしい。ノンスモーカー、そしてその若さ。
彼女の人生は波瀾万丈だったに違いないが、幸せに満ちていたことを祈る。
Posted: 火 - 3月 7, 2006 at 11:46 午前