National Geographics の限界


きょう図書館に行ったら、ナショナル・ジオグラッフィクスの8月号が目に留まった。
表紙が原爆の写真だったのだ。手にとってちょっと立ち読みしてみたが・・・。

「60 years, Living with the Bomb」
というタイトルが付いた特集記事だった。60年というのだから、広島・長崎への原爆投下と、その後の核兵器拡散を語ってるに違いないと思ってパラパラとページをめくった。
ところがだ。原爆の悲惨さには直接の言及はない。核兵器というものがどんなにすさまじい破壊を起こすのかという説明はある。それを語るために核実験の写真があちこちにある。しかし、広島・長崎で被爆した人々の写真は、小さな写真すら使われていない。
「爆弾」というものの怖さを、数字だけで語り、それが実際に殺傷に使われたときのむごさが、どこにもないのだ。小さな文字の年表にかろうじて広島・長崎の原爆が殺した人の数が載っていたが、その原爆の影響が60年たった今でも続いていることには触れられていなかった。

ナショナル・ジオグラッフィクスといえど、アメリカの雑誌なのだなと、正直言ってがっかりした。これは、アメリカの限界であり、アメリカ人の限界なのかもしれない。

National Geographics, Aug 2005

Posted: 木 - 8月 25, 2005 at 10:19 午後            


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