岡本太郎のゲンコツ
ときどき岡本太郎を読む。
太郎の言葉は、激しい。内にも外にも、360度、徹底的に厳しい。
太郎を読むたびに、ぼくは叱咤されているような気がする。
「まったく! こんなとこであんたは何やってんだ!」とぽかりとゲンコツを喰らってるような気持ちになる。そのゲンコツには、優しさとか同情とか励ましとか、そういった「生暖かい」感情は一切ない。
ゲンコツの痛みから伝わるものは、生きるのか死ぬのかという、人間の根源からくるせっぱつまった覚悟だ。太郎はそこで、あんたもおれも、だと言う。
遠くを見ていたつもりの視線がいつのまにか足元しか見てないことに気付く。
太郎を読むと、ぼくはいつもそのことにはっとさせられる。
もっと激しく、もっとギリギリのところで生きろ、と太郎が叫んでいる。
「もどかしい、もどかしい!」という太郎の声が聞こえる。
Posted: 木 - 7月 28, 2005 at 12:13 午前