Unfairじゃないか?
今回のロンドンでの地下鉄・バス爆破事件、そしてもちろん4年前の世界貿易センタービル。
その報道の量や質はたいへんなものだ。でも・・・。
初めに断っておくが、ぼくは一切の暴力的問題解決を否定する。
だから上の両者とも、それを引き起こした人々に対する共感や同情は述べたくない。
そして同時に、それによって命を失った人々を追悼したいし、大事な人を亡くしたおおぜいの人々に同情する。
しかし、だ。
西洋社会で起きたテロ事件の報道に比べると、明らかに、西洋社会がもたらしているアフガニスタンやイラクでの悲劇の報道は少ない。爆弾で吹き飛ばされた二階建てバスの映像は毎日何度も目にするが、イラクでいまも行われている爆撃による惨劇は、ほとんど目にすることはない。
これはものすごく
Unfair
だと思う。アフガニスタンでもイラクでも、たくさんの市民が殺され、その中には子供たちもおおぜいいる。だがぼくらの目に触れるのは、その「数」だけであり、一人ひとりの顔や生い立ちや、その子を失った家族の話などは、まったくと言っていいほど報道されない。
ぼくらは望む望まないを別にして、こういった報道によってつねに「一方」の側に立たされているのだ。批判的にものごとを見ていないと、知らず知らず、被害者はこちらで加害者は向こう、正しいのはこちらで間違っているのはあっち側、だと信じ込んでしまう。
よく見なければいけないと思う。そして、よく考え、よく想像しなければいけないと思う。
でないと、翼をもがれ身動きのできない籠に閉じこめられた鳥のようになってしまう。運ばれてくる餌だけを待つような・・・。
Posted: 月 - 7月 11, 2005 at 11:02 午後