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| 新発田市の南東、約20Kmに位置する飯豊産地にある『赤谷鉱山』は、今から約200年前に発見され、良質の鉄鉱石が大量にあったため、これを採掘していたが、鉄の採掘は概に終わり、現在では大理石(晶質石灰岩)を採掘している。飯豊産地は、古生代の石灰岩で出来ているところがあり、この石灰岩地帯に、地下深くから上昇してきた花コウ岩マグマが接触して、両者に含まれる成分が行き来し、化学作用(交代作用)が起こり、新たな鉱物を含む鉱床が形成された。このような鉱床を『スカルン鉱床(接触変成交代鉱床)』といい、その部分には多種類の新たな鉱物が生成されている。現在も鉱山の敷地内には、当時に採掘されていた鉱石の捨て石が残されていて、数種類の鉱物を採集する事ができる。 |
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| ヨハンセン輝石はカルシウム、マンガン、珪酸の鉱物である。産出した当時は美しい空色をしているが、屋外などに放置し、空気や光りにさらしていると褪色し、しだいに色が褪せてしまい、最後には黒くなってしまう性質がある。多くのマンガンの鉱物に見られる現象である。褪色しているものはサーラ輝石などとの区別が難しいが、一部を欠いてみると内部は新鮮な青色をしていて、母岩の一部にピンク色のマンガン鉱物が観察できる事から、ヨハンセン輝石であると考える事ができる。 |
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| 赤鉄鉱には太古の時代に、水中の鉄分が沈澱して鉄層を形成して出来たものと、この産地のように接触変成作用によって出来たものなどいくつかのタイプがあるが、沈澱で出来た鉄層のものは赤褐色をしていて、肉眼的な結晶を見る事はできない。赤谷鉱山の赤鉄鉱に見られるようなスカルン作用によるものは結晶質で、時には六角形の肉眼的な結晶を見る事ができる。 | 黒色の金属光沢が著しい外見で、大きな結晶になると鏡のように物が映るため鏡鉄鉱とも呼ばれている。大きな結晶はあまりなく、ほとんどは2〜3mmの鱗片状の集合体で産出するため、雲母鉄鉱という別名でも呼ばれてた。そしてそのキラキラした箔状の結晶を利用して、壁や襖(ふすま)の装飾材料としても使われていた。ここの主要鉱石で、今でもズリには大量に残されている。 |
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| 赤鉄鉱の結晶質集合体中には、真鍮色の黄鉄鉱が埋没しているものがある。黒色中に金色のコントラストが映える。 | 赤鉄鉱以外にも方解石中にも結晶が埋没している。大きいものは、数センチにも達する結晶も産出した。 |
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| ザクロ石には成分によって多くの種類があるが、肉眼では判別できないため、ここではただのザクロ石としておく。ここのものは褐色で不透明であるが、チカチカと小さな結晶の光沢が美しい標本を得る事ができた。 | 資源的には研磨剤などとして利用されているが、ここでは鉄鉱石の副産物としての産出で、資源としては利用されていなかったと思われる。 |
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| スカルン鉱物の代表的なもので、珪酸カルシウムの鉱物である。カルシウムは石灰岩から、珪酸(シリカ)は花コウ岩マグマから供給されたと言われている。白色の針状集合体で、羽毛を思わせる外観をしている。陶磁器原料やグラスファイバーの原料などに利用されていた。赤谷鉱山では、晶質石灰岩の中に針状集合体の珪灰石が出来ている。 | 珪灰鉄鉱は鉄の多いスカルン鉱床に産出する珪酸塩鉱物で、この赤谷鉱山では、結晶質集合体で産出する。灰鉄輝石などと共生して産出する。 |
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