『冷血』


トルーマン・カポーティ、『冷血』、新潮文庫

もうずいぶん前に一度読んだきりで、多分段ボールのどれかに入ってはいるはずなんだけど、本屋で立ち読みしたら新訳だということが判明したので、まあ捜すより安上がりかなと思って買い直す。

原書が刊行され、日本で初訳されたまさにその時代に生まれた人間には、これ以前の文学史およびジャーナリズム史についての十分な知識がない限り、本書のインパクトというのは理解しにくいのかもしれない。私がこの種のジャンルの本を読むようになった頃には、本書の影響下にある文献(劣化コピーも含めて)は珍しくなくなっていたはずだから。カポーティはジャーナリズムの一手法としてではなく小説の一手法として本書を位置づけていたわけだが、それにしても本書以前の犯罪ジャーナリズムってのはどんなものだったのだろう…と、犯罪ルポを意識的に読まないようにしている私ですら、ちょっと考えてみることがある。

Posted: 水 - 10 月 11, 2006 at 10:44 午後          

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