『麦の穂を揺らす風』
監督:ケン・ローチ
出演:キリアン・マーフィーほか
2006年、ドイツ、イタリア、スペイン、フランス、アイルランド、イギリス
制作国(制作費の出所)の多さというのは制作の困難さの一つの目安になると思うのだが、イギリスのアイルランド支配のみならずその後の内戦まで描いている点でプロブレマティックなこの映画も例外ではなさそうだ。独立戦争後の内戦というのはアジアやアフリカの各地でもみられた現象で、「宗主国軍の非戦闘員への暴力」だけでなく*
「家族や昨日までの友人同士が殺し合うという陰惨な暴力の連鎖」もまた普遍的な問題であると言えようが、アイルランド人のパースペクティヴからは“客観的に正しく、普遍志向の描写”がどのようなものとして映るのか、という問題はありそうだ(IMDBのユーザーレビューを参考にした)。
以下余談。大阪では単館、しかもいまのところ日に一回だけの上映ということで満席に近い入りだったのだが、この日は特に携帯を鳴らすやつ、光らせるやつが多くて閉口した。これって「普段ほとんど映画館に来ない層を動員した」ことの目安にしているんだけど、この映画の宣伝ってどうなってるんだろう。ジュディ・デンチ主演の映画の予告編をやっていたのだが、Mrs
Henderson Presents
を「ヘンダーソン夫人のプレゼント」という邦題にしている。わかってやってるのか? だとしても教育上悪い。
日本ではなんの年齢制限もなく公開されているが、ヨーロッパでは15歳前後でレイティングされていることが多いようだ。
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「英語で自分の名前を答えなかった」青年が殺されるシーンは、日本人にとっても他人事ではない。
Posted: 日 - 12 月 10, 2006 at 10:51 午前
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