『トゥモロー・ワールド』
監督:アルフォンゾ・キュアロン
出演:クライヴ・オーウェン、ジュリアン・ムーア、マイケル・ケインほか
2006年、英米
原題は
Children of
Men。設定は2027年なので『トゥモロー・ワールド』という邦題は微妙にはずしているような。まあ細かなガジェット以外はあまり未来未来していないのではあるが。そのためもあって、市街戦シーンはスピルバーグ+カミンスキーコンビによる『マイノリティ・リポート』以上に『プライベート・ライアン』を連想させる。収容所のシーンは『シンドラーのリスト』ないしナチの収容所を明らかに連想させるように描かれているし(スラブ系の難民が登場するし、IMDBのデータにはないがドイツ語らしき台詞も聞こえた)。クライヴ・オーウェンは薄汚さがよくマッチしてるんだけど、そう考えると『キング・アーサー』にキャスティングされたのもわからないではない。華のないアーサー王だったけど。
予告編でも説明されているように「なぜか子どもが生まれなくなった近未来」が舞台で、その「なぜか」が説明されない点とか「ヒューマン・プロジェクト」という名前がいかにもいかがわしくてまるでカーゴ・カルトっぽいところとか、娯楽作品としては適度に不親切なんだけど、その割に「説明臭い長台詞」が目立つ。なにかが起きること、ではなくてなにかが起きないこと、が設定の肝になっているのである程度やむを得ないところか。「なぜか子どもが生まれなくなった」って、言葉にすると簡単だけど映像だけで理解させようとすると大変だろうから。
冒頭近くでディープ・パープルの『ハッシュ』が使われてて「おいおい」と思うが、なんといっても『キング・クリムゾンの宮殿』がつかわれているシーン。笑うところ…だよね?
Posted: 金 - 11 月 24, 2006 at 11:13 午後
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