『イースタン・プロミス』


監督:デヴィッド・クローネンバーグ
出演:ヴィゴ・モーテンセン、ナオミ・ワッツ、ヴァンサン・カッセルほか
2007年、英米加

クローネンバーグの新作は『ヒストリー・オブ・バイオレンス』に続いてヴィゴ・モーテンセン主演でヤクザもの。あれですな、旧ソ連が崩壊してスパイ映画は悪役探しに苦労させられたわけだけど、その代わりに犯罪もののジャンルでロシアン・マフィアはすっかり定番になりましたな。タイトルのイースタン・プロミスとはロシアからロンドンへの人身売買(トラフィッキング)を指すとのこと。ふつうに考えたらヒロインがおっかないロシアン・マフィアに歯向かうなんてありえないはなしなのだが、彼女自身がロシア系であることを初めヒロインのコミットメントを納得させる手だてはきちんとそろっている。新生児の撮り方とエンドクレジットは『ヒストリー…』以前のクローネンバーグに通じる感じ。

しかしこの映画の最大の見どころは、ヴァンサン・カッセルのダメ男っぷりだろう。いやすごかった。カッセルは『バースデー・ガール』でもロシア人のゴロツキ役をやっていたけど、そういう顔立ちに見えるのだろうか? それとも「どうせなまった英語喋らせるんだから、フランス人だろうがドイツ人だろうがロシア人だろうがかまわない」という発想なのだろうか。

予告編に『ピック・オブ・デスティニー』が登場したのでちょっとビックリ。北米版DVDでもう観たんだけど、客が入らないとこの手の映画がますます日本未公開になってしまうしなぁ。

Posted: 月 - 6 月 23, 2008 at 11:07 午後          

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