本当に久しぶりの映画はしご


『最‘狂’絶叫計画』、『エヴァンジェリスタ』

『最‘狂’絶叫計画』
監督:デヴィッド・ザッカー
出演:アンナ・ファリス、チャーリー・シーン、レスリー・ニールセン、ほか
2003年、アメリカ

『エヴァンジェリスタ』
監督:サイモン・フェローズ
出演:ヘザー・グラハムほか
2004年、イギリス・ルーマニア

とあるシネコン(笑)の上映スケジュールをチェックしていたところ、上記2つを隣同士でやっていることを発見。昨日発表したランキングに影響がないことが明白なので気楽に出かける。映画のはしごはおそらく学生のとき以来。乗り物にはよわないのにゲームや映画にはちょくちょく酔うので、長時間映画館に座っているのは体力的につらいため。しかしこれくらい肩に力の入らない映画同士の組み合わせだと、そうしんどくもない。なお、ついでに『レディ・ウェポン』の「生写真つき前売り券』(笑)もゲット。
『最‘狂’絶叫計画』はシリーズ3作目。『サイン』『リング』『8マイル』のパロディ、メインキャストのセルフパロディ、そしてひたすらベタなギャグをひたすら積み重ねる。観終わった後、頭になにも残らないが(家に帰ってから『あれ、最初に観たのはなんだったっけ?」と一瞬思ったほど)、逆に言えば忘年会の季節にこれほどふさわしい映画はないかも。
日本公開版はかなりカットされているシーンがあるという情報も聞いていたのだが、観た限りではそれほどでもなさそう。まあ、ストーリーのつじつまがどうこうという映画ではないので、つぎはぎにされていてもわからなかったかもしれないが(笑)
アンナ・ファリスはそこそこかわいい顔立ちだし華もあるのに、このシリーズが代表作となるとなかなかつらいですな。

『エヴァンジェリスタ』はヘザー・グラハム主演のホラーらしい…という予備知識しかなしに観たのだが、彼女、ヤバくないですか? 英国資本、ルーマニアロケの映画だが、とてもアメリカでは作れない映画。少し前には結婚式からインド人青年に略奪されるというエスニックな挑戦をして、今度は…。

まあ、ろくに宣伝もしていない映画で、このエントリをご覧になった方が『ええっ〜、観に行こうと思ってたのに!」などということになる可能性は万に一つもないのだが、念のためお知らせします。以下ネタバレ。




映画の基本的な枠組みは、『ローズマリーの赤ちゃん』が確立した「妊娠中の女性が、お腹の赤ん坊の正体について疑惑を抱く / 女性の子宮を借りて邪悪な企みを実行する怪しげなグループ」というもの。この映画の一応の新味は不妊治療・クローン技術といった生命科学を仕掛けに使っているところと、陰謀を企む集団としてなんとアメリカの「福音派」を名指ししていること!
原題は "Blessed" であり、邦題の『エヴァンジェリスタ』はイタリア人の修道士(盗まれたルシファーの血液を追って、NY近郊まできていた)が陰謀の黒幕を名指すシーン、「福音主義者」のイタリア語読みに由来している。
現実にはアメリカの福音派には生命技術の応用に批判的な勢力が多く、福音派の一部がクローン技術を使ってルシファーを復活させようとしている…というプロットは荒唐無稽といえばそうだが、他方で福音派の「ハルマゲドン待望」をとり込んでいるのである程度挽回できている。
とはいえ、全体としてはやはり「安い映画」の雰囲気が漂う。怪しい連中は最初からちゃんと怪しく、そして悪いやつであることが判明するし、陰謀の証拠がサーチエンジンで検索→クリック→スクロール→クリック、くらいであっさりバレてしまう。おそらくはカトリックの修道士が福音派の経営する不妊治療クリニックに自爆テロをしかけるというシーンは頭がクラクラする感じで面白いが、まあそれ以外にたいした見せ場はありません。
この手の映画で最も問題になるのが、生まれてくる赤ん坊をどのように造形するか、である。この映画は「異形の赤ん坊であることを散々示唆→思わせぶりな出産シーン→しかしごく普通の姿の赤ん坊→だが実は…」と、極めてオーソドックスなパターンを踏襲。せっかく「クローン技術」がどうこうという伏線をはったんだから、ドラゴンっぽい赤ん坊を産んでほしかった。もっとも、そういう脚本だったらさすがにヘザー・グラハムは出なかったかも。
"Anger Management"(『NY式ハッピーセラピー』)へのカメオ出演ではえらく太っているのが目立ったヘザー・グラハムだが、妊婦役というのは身体を絞り直さなくていいからグッドアイデアですね!

ちなみに、このシネコン(笑)にはピンク映画のスクリーンもあり、今日は『処女花嫁 初めての悦び』ほか数本がかかっていた。しかしすごいタイトルですね。ピンク映画のタイトルで「処女」を使うとすれば、「未亡人」とか「人妻」などと組み合わせた意外性狙い、「女子大生」などと組み合わせた「清楚さ強調」狙いなどが定石だと思うのだが。「処女」と「花嫁」「初めて」の組み合わせってのはまあ今時ありそうにないはなしだとしても概念的にはなんの不思議もなく、いわば「処女」ってことばが一番淫微さを感じさせない使い方だと思うんだがなぁ…。
ちなみにストーリーを調べてみると、けっこうぶっ飛んでました。


------------------- 以下、コメント欄より転載 -------------------
だって、1つのビルにスクリーンが5つもあるし! チケット販売も自動化されてます()

あと、良心的なのは自動販売機の飲み物の値段が映画館の外と同じなところ。
Apeman | 12.20.04 - 12:50 am | #


映画に酔うんですかしらなかった。
それから「シネコン」てのは嘘すぎます(笑)
わか | 12.20.04 - 12:05 am | #

Posted: 日 - 12 月 19, 2004 at 08:30 午後          

Comments



©