『色情男女』、『エレファント』、『オールド・ボーイ』


香港版『ブギーナイツ』? 『色情男女』
コロンバイン高校銃撃事件を映画化 『エレファント』
コミック 『オールド・ボーイ』

『色情男女』
監督・脚本:イー・トンシン、ロー・チョーリン
出演:レスリー・チャン、スー・チー、カレン・モクほか
1996年、香港
タイトルや題材はキワモノっぽいが、どうしてどうして極めてオーソドックスな人情ドラマにしあがっている。その分予定調和的なのは確かだが、たまにはこういう素直でウェルメイドな映画を観るのもいい。スー・チーはこれが出世作のはずだが、絵に描いたようなバカ女(だけど根はいいやつ)を好演している。

『エレファント』
監督・脚本:ガス・ヴァン・サント
2003年、アメリカ
どう評価していいのかよくわからない。『ボウリング・フォー・コロンバイン』が実はコロンバイン高校銃撃事件そのものをそれほど扱わず、「銃社会」「恐怖の文化」という大きな背景に焦点を合わせているのに対し、こちらはひたすら高校の風景を追うことで小さな背景に焦点を合わせている。
ただ、登場人物のうちブロンドの美少年をフィーチャーしDVDパッケージの帯に浜崎あゆみのコメントを載せる…といった日本での売り方は不愉快。

『オールド・ボーイ −ルーズ戦記 1〜8巻』
作:土屋ガロン
画:嶺岸信明
双葉社 アクションコミックス
映画『オールド・ボーイ』の原作。ただし、ストーリーの要となる「主人公が監禁された理由」が映画と原作とではまったく違うため、「理由不明な突然の監禁」「理由の解明=復讐」という設定を借りた別の物語として理解した方がよいのかもしれない。コミックスの方がサイコ・スリラーだとすると映画の方はギリシャ悲劇的、ということになるだろうか。原作における監禁の理由をそのまま映画化してもあまり説得力がありそうにはないので、この変更は正解だろう。ただ映画の方はどうしても「逆恨みじゃん」という印象が否めず、これが悲劇的な構図を矮小化してしまっているような気がする。もう一工夫あってもよかったのでは。
コミックスの副題が示している主人公の決意、「ルーズに復讐する」はコンセプトとして大変面白い。ただ、実際のストーリー展開ではあまりこの決意が活かされていないが。

Posted: 水 - 12 月 8, 2004 at 02:26 午前          

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