映画『シークレット・ウインドウ』
監督:デヴッド・コープ
出演:ジョニー・デップ他
2004年、アメリカ
スティーヴン・キング原作の映画は数あれど、だいたい批評的に成功したものは原作者が気に入らず、原作者がお気に入りのものはガキ映画扱いされているというのが相場だが、これは原作者も気に入らないし批評的にも成功しない映画のような気がする…。上映時間が短いこともあって特に退屈というわけではないし、カメラワークにところどころおもしろい(まああざといけど)ところもある。しかしプロットはどこをとっても「これ、あの映画に似てるな」というところだらけだし、レッド・ヘリングもおざなり。せっかくジョン・タトゥーロが『テキサス・チェーンソー』のハートマン保安官(by
R・リー・アーメイ)をも凌ぐいやぁ〜んな田舎者役でいい感じを出しているのに。この手のオチの成否はひたすらどうやってばらしてゆくかにかかっている。この映画の場合、それなりに伏線ははられているので「ご都合主義的な暴露」にこそ陥っていないものの、決して手際がいいとも言い兼ねる。観客に違和感を与える諸々のシーンが突如アスペクトを変え、瞬時に納得がゆくという「エウレカ」感の演出には成功していない。これに較べてあの映画は…と、実例を出してしまうとネタバレになるので辞めますが。
ジョン・タトゥーロの出演作は他にもちょこちょこ観ているのだが、やはり『ビッグ・リボウスキ』の変態ボウラー役が強烈な印象を残している。私立探偵役は『ゴシカ』でハル・ベリーの夫役だった俳優。
"Internet
Movie
Database"のユーザーレイティング平均は6.2なので「並」というところだが、面白いやりとりを発見。「This
movie realy
sucks」というタイトルで「dont
whatch
it」というコメントを書いたやつに対して、「小学校ではクールで通ってるんだろうな。神はここにはいないぞ」とか「お前のスペルもクソだな。宗教は人類の罪だ」とか「おれはこの映画が気に入ったので、学習障害のガキを相手にするつもりはない」とか、2ch並みのレスが。「神」「宗教」ネタは大統領選の後遺症か?
この映画、スターはデップしか出ていないし、ロケ地もモントリオールだし、これといった特撮もないのだが、それでも予算が40億円くらいらしい。『デビルマン』の10億円が国際標準ではいかにショボイか、よくわかる。ちなみに『ブラザーフッド』は130億円くらい、『シルミド』が80億円くらいらしい(いずれも
IMDB
のデータ)。貧すれば鈍するということか…。
Posted: 月 - 11 月 15, 2004 at 10:10 午後
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