今週の小ネタ


『ニキータ』創刊2号、身欠きニシン、その他

この数ヶ月頻繁にそばを食べているのだが、先日行きつけのスーパーで身欠きニシンを見つけたので炊いてみた。早く食べたくて戻す時間を十分に取らなかったので、やや不本意な出来。というわけで昨日また買って現在戻し中。

プロ野球の新球団が楽天というのはもうあまりにもミエミエのできレースでコメントする気にもならなかった。まあ讀賣の手先かどうか、近いうちにはっきりするでしょう。

選挙前から共和党による不正の噂が流れ、選挙後も民主党支持層の票が組織的に廃棄されていた…といったニュースがぽつぽつと流れている。それにしてはケリー陣営のあきらめはよすぎる。4年前にくらった反発の再現を懸念しているのかもしれないが、どのみちもう失うものなんてないじゃん。上下両院とも共和党支配なんだし。

さて先月創刊された、30代以降の女性をターゲットとした雑誌『ニキータ』。創刊号の「コムスメに勝つ」というキャッチコピーが目に留まり、ウォチ対象にしているのだが、ベタな雑誌名にふさわしく内容もぶっ飛んでいる。メディア評の類いでも何度かとりあげられていたが、「艶女」を「アデージョ」と読ませ、「地味女」を「ジミータ」、「艶男」を「アデオス」と読ませるセンスで全編が統一されている。
男性誌にとっては「いかに女にモテるか」が、女性誌にとっては「いかに男にモテるか」が中心的なテーマである(雑誌によりそれがあからさまだったり、密やかだったりはするが)のはまああたりまえのことだが、同時に「男(女)が実際には女(男)をどう考えているか」と、「女(男)は男(女)が女(男)のことをどう考えていると期待するか」とのギャップがまたつきものでもある。一昔前なら『Hot-Dog』とか読んでナンパする男が笑い者になった、みたいな。『JJ』とか『CanCam』とかだと対象となる読者層と年齢の開きがありすぎるのでまるで他人事だが、『ニキータ』の方は同世代の女性をターゲットにしているだけに余計に笑える。ファッション誌(男性誌女性誌とも)は読者に消費させることを機能としているわけだが、結局女(男)は単純に男(女)が喜ぶものを買うわけじゃないんだよね。女(男)が「男(女)が喜ぶ」と考える、いや考えたいものを買う。単純に他者の欲望に従って消費するほど人間の自己意識は単純じゃないから。というわけで、純粋に「艶男」をゲットすることのみを目的とするならあまり有意義とは思えない投資の提案がなされてるわけですよ。まあ、「そりゃお前が艶男じゃないからそう思うんだ」と言われれば反論はしませんが。しかし仮に『ニキータ』が提案する手管にクラッとする男が少なからずいたとして、40代以降だとそういう男はたいてい売約済みですよ。
まあ、ネタとして読む分には楽しい雑誌ではないかと…。

男向けの『裏ニキータ』(つまり『裏レオン』)とでも言えそうなのが花沢健吾の『ルサンチマン』(1、2巻、小学館)。「現実を直視しろ。おれ達にはもう仮想現実しかないんだ」という(主人公の友人の)台詞が端的にこのコミックのコンセプトを物語っている。ただ、本当にこのコンセプトで最後まで書き続けるのは相当難しいはず。
『裏ニキータ(レオン)』と書いたが、実は「仮想現実」という点ではファッション誌もどっこいどっこい…というのが『ファイト・クラブ』の発想ですな。

今週は4、5冊を平行して読んでいたので、『公安警察の手口』以外は先週から持ち越していたものも含め一冊も読了せず。清水義範の『私は作中の人物である』(中公文庫)は一応最後まで読んだが、途中をかなり飛ばし読みしてしまった(名古屋弁の小説は読みにくくて…)。表題作と「観戦記」がなかなか面白い。この作家はデビュー作からしばらくはよく読んでいたのだが、最近ご無沙汰だった。このスタイルで長年書き続けているのはご立派。

Posted: 土 - 11 月 6, 2004 at 11:30 午前          

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