今週のハイライト:新札、ついに全種ゲット(その他)
いまさら…という感じだが
わざわざ新札入りの両替機に並んだりしなかったため、今週の半ばになってようやく3種類全てが手元にそろうことになった。新しく発行された紙幣がニセモノっぽくみえるのは毎度のことだが、今回はホログラム(みたいなの)がついているため余計にそうみえる。
わざわざ集めて廻らなかったとはいえ、手元にあると残しておきたくなるというのが人情で、昨日はついに新札ばかりが手元に残ることになってしまった。ところが、そうすると自動販売機で買い物ができないことに気づく(笑) あわててATMで旧千円札を入手。
昨日はAmazon.co.jpで予約していた『ドーン・オブ・ザ・デッド』、『華氏911』、『21g』が届く。いずれも劇場で観ているので特典映像が目当て。『21g』のみ2枚組ではないが、初回発売のみタイトルにちなんで2,100円と新発売にしてはお得なので納得。
Region1のを買った
"Outfoxed"
をようやく本腰を入れてみる。買ったはいいが字幕がないので「ながら観」するわけにはいかず後回しになっていたもの。Foxがいかに組織的にブッシュよりの報道をしているかを、内部告発情報も絡めて暴露したドキュメンタリーで、『華氏911』より娯楽性は格段に落ちるが論点を一つに絞っている分内容的には濃い。だが、『華氏911』の場合以上に、「普段Foxしか観ない人間は観ないだろう」という問題がある。共和党と巨大メディアによる情報操作に地道な「真実による啓蒙」で立ち向かうことの困難さがここにもあるわけだ。この困難はまた『華氏911』をどう評価するかに関わってくる。これまで2度ほど『サイゾー』における山形浩生のコラムにケチをつけたが、今月号では『華氏911』を肯定的に評価し、この映画をくさした宮台真司や唐沢俊一をおちょくる内容になっていたので、基本的には同意。そこでも説かれていたように、「真実による(地味な)啓蒙」と「脚色・歪曲も辞さない派手な宣伝」とをアウフヘーベンする手法を具体的に提案した人間はいない。事実を歪めることなくかつ娯楽性も高いドキュメンタリー…というのは口で言うのは簡単だが、実際に撮るのは極めて困難だ。ましてテレビと違い映画の場合には、一人一人の観客に足を運ばせ、直接金を払わせねばならないのだからなおさらである。『華氏911』を批判した映像作家の誰一人として、ドキュメンタリーであれだけの観客を動員することはできていないのである。『華氏911』における事実の誇張やミスリードと呼ばれているものも、それこそ
"Outfoxed"
で描かれるFoxテレビの手法に較べれば遥かに控えめである。最小限の誇張で最大限エンターティンメント性を実現した努力は正当に評価されるべきではないのか(「知ってることばかりだった」という批判が一番つまらない。そんな批判が有効なら、最近やたらとネタの使い回しが目立つ宮台真司の本こそ「知っていることばかり」ということになってしまうぞ)。
"Outfoxed"
のなかでも最も醜悪なのは、WTCテロで父親を失った男性がFoxに出演した際のビル・“シャラップ”・オライリーの態度。この男性はアメリカ政府がアル・カイーダを支援した過去とブッシュ政権が予想されたテロに対して適切な対策をとらなかったことをもとに、アメリカ政府こそが責任を問われるべきだと主張していた。これは取りたててエキセントリックな主張というわけではない。後者についてはリチャード・クラークが公聴会で告白したことでもある。それに対してビル・オライリーは「お前が父親を殺したんだ!」と叫ぶのである。WTCテロに限らず、「遺族への共感」がいかに手前勝手なものでありうるかの好例である。遺族が(実行犯への)復讐を叫んでいる限りでは支持するが、事件の背景に目を向けよと主張すると遺族を罵倒する。日本でも殺人事件の遺族に対して起こりそうなことだ。それにしても遺族本人を目の前にして、「被害者への共感」を僭称する面の皮の厚さにはまったく恐れ入る。
Posted: 土 - 11 月 13, 2004 at 11:32 午前
Comments