『パウロ書簡 その一』
田川建三、『新約聖書 訳と註 3 パウロ書簡 その一』、作品社
田川建三訳、ならぬ「訳著」の新約聖書、まずは第3巻が刊行。「訳著」というのももっともで、パウロ書簡の一部(「テサロニケ人の教会へ、第一」「ガラティアの諸教会へ」「コリントスにある神の教会へ、第一、第二」)の訳80ページ弱の後に、300ページを越える註がついている(1ページの訳文に4ページの註がついている勘定)。こうなるともう「読む」というのとは質の異なる経験を要求されそうな気がする。前々からパウロ書簡をちゃんと読みたいと思いつつ延ばし延ばしにしていたので、よい機会なのだが。訳の部分だけコピーを取って註をながめながら読むのが便利かも。新共同訳と福音書の岩波文庫版以外には岩波から出ている新約聖書翻訳委員会訳が家にあるのだが、これについては「発行されたのが比較的最近だから、気になさる方もおいでだろうと思うので、一応、ほんの少しだけ言及しておいた。しかし本当は、とても口語訳、新共同訳と並ぶような水準のものではない。いずれもう少し時間がたてば忘れられて、まったく言及する必要もなくなる程度のもの」(「本叢書全体への序文」より)とばっさり。
Posted: 日 - 8 月 5, 2007 at 08:20 午後
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