『網野善彦著作集』刊行だそうで
岩波書店から。 専門とする日本中世史のみならず,広く日本史全般に渉って巨大な足跡を残した網野善彦氏の業績を,主要作品を中心に全19巻の著作集として世に送る. 天皇支配権の基礎を考察し,水田稲作農民の世界とは異なる職人・商人・海民など非農業民の世界を掘り起こす,あるいは東西日本の文化的相違など列島社会の文化的多様性を強調し,さらには都市世界の重要性に着目するなど,網野氏の斬新な所論は時に「網野史学」と呼ばれるほど,江湖の話題を賑わした.しかしながら,その全貌を見渡した学説史的評価は,今なお定まっていない.網野氏が逝って既に3年.その著作を最良のテキストによって集大成することは,氏の残したものを本格的に検討するためにも,時宜を得た試みであろう. とはいえ20代から亡くなるまで,ほぼ半世紀に及ぶ網野氏の研究生活の中で,たゆみなく書き続けられた論考の数は厖大で,いかに著作集といえども,そのすべてを収録することは断念せざるを得ない.そのため本著作集では,多岐に渉る業績を,できるだけ包括的に捉えることができるよう,必ずしも既刊論文集の構成にはこだわらず,テーマ別に再編することで,その欠を補うこととした.専門研究者は言うまでもなく,広く日本文化に関心を有する人々が,改めて網野氏の仕事を顧みる機縁ともなれば幸いである.2007年3月 編集委員一同とても置き場所を確保できそうになく、全集じゃないのなら読みたいのだけ単行本で…という手が当然あるわけだけど、自分でもどの本をもってるのかよくわからない状態だし、『蒙古来襲』とかはもう品切れだし、著作集に収められるからには小学館ライブラリーで増刷されることもないだろうし…。この間上巻だけ見つけたんだけど…と思って調べてみたら、いまはライブラリーじゃなくて文庫に入っているのか! ぜんぜん気づかなかった。
Posted: 火 - 5 月 15, 2007 at 12:46 午後
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