自民党には算数の顧問が必要らしい
このエントリへのコメント欄における田中さんからの情報提供による。柳沢厚労相を弁護すべく立ち上がった中川秀直自民幹事長。曰く柳沢大臣は人口統計と合計特殊出生率の説明をしようとしていた。合計特殊出産率は、15歳から49歳までの女子の年齢別出生率を合計したもので、1人の女子が仮にその年次の年齢別出生率で一生の間に産むとしたときの子どもの数に相当する。柳沢大臣は、この合計特殊出生率を分かりやすく言おうとして、そして、2030年までの20歳人口はもう決っていること、だから、子供をつくりたいと希望するならばその希望をかなえられるようにしなければならないということを、言いたかったのだと思う。だそうで。あれ? 元の柳沢発言はというと、中川幹事長によれば…まず、1月27日松江市の講演で、柳沢大臣はどんなふうにおっしゃったのか。正確に再現しよう。「特に、今度我々が考えている2030年ということになりますと、2030年に例えばまあ20歳になる人を考えると、今いくつ、もう7、8歳になってなくてはいけないんですよ。もう生まれちゃってるんですよ。(20)30年のときに20歳で頑張っている人とか、やってくれる人はですね。(後略)いま7、8歳になっているひとといえば2030年には30歳だと思うんですが?まあ機械ならぬ人間だから(笑)言い間違えることはあるだろうけど、引用して弁護している方も気づいてないのね。ところで、「20歳」が「30歳」の間違いだとして、「2030年に30歳になる人」の数というのは「決まっている」のかといえば、もちろんそんなことはありませんね。「2030年に30歳になる人」の数を増やすための一つの選択肢を排除して考えているだけのことです。「女性」を「機械」に置き換えたからって「人口統計」の「技術的な説明」が容易になるとはちっとも思えない、という点についてはすでに述べたので繰り返しません。さらに、「国家が女性に子どもを産むことを強いるつもりか」といった批判を意識してか、中川幹事長は次のようにも述べている。では、政策立案にあたってはどうするのか。「その統計的な事実」を「望む姿」にするために「極めて人間のいろんな諸側面、これは感情を含め、また経済的な条件を含めて、そういう諸側面に最大の配慮をしながら政策を編み出していかなければいけない」と考えている。(中略)さらに記者は聞く、希望とは誰の希望なのか、と。これに対して、柳沢大臣は答える、「その希望は、同じく社会保障人口問題研究所がアンケートで一種の世論調査をやっているんですね。その人たちの答えが、若い人を相手に世論調査をしたんですけれども、結婚したいという人たちが非常に高率である。それからまた、子どもは何人くらいがいいですかと、結婚した場合何人くらいがいいですかという質問に対しても、本当に2人以上のというような傾向がアンケートで出てきているわけですね。そういう希望が叶えられる社会を我々は作っていかなければいけないわけですが、そういう社会を作ることによって希望が叶えれられていくとしたら、どういう人口のこれから動向になるかと、いうことをやろうとしているんですね」と。つまり、子供を生みたいという人々の希望である。国家ではない。ほんとうだとするとまあ結構なはなしかな、とは思うんですが、じゃあなんで「1人あたまで頑張ってもらうしかない」なんて表現になるんでしょう? 子どもを持ちたいという人々の「希望が叶えられ」るとは彼らが「頑張」るしかないことを意味するんですか? 頑張らなくてもすむ社会であってこそ「希望が叶えられ」た、と言えると思うんですが。繰り返すが、柳沢大臣のパートナーは立派な職業婦人である。柳沢大臣が女性蔑視論者であろうはずがない。柳沢大臣の女性蔑視発言録が続々と出てこないのは、そんな発言がないからだ。女性蔑視は柳沢大臣の「正体」ではないからだ。職業婦人…(笑)
Posted: 月 - 2 月 5, 2007 at 08:20 午後
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