法案反対派クオリティ
もしくは陰謀論的反対論のガイドライン
出先からはてなのダイアリに書いたものを転載
1)部落解放同盟(ないし朝鮮総連ないし創価学会)が「悪の組織」であることはアプリオリな真理である部落解放同盟(ないし朝鮮総連ないし創価学会)の陰謀として人権擁護法案を批判する人間にとって、この団体が「悪の組織」であることは証明する必要のない自明の真理である。ここで「悪の組織」とは、「悪いこともする組織」「悪いことを数多くする組織」のことではなく、「ひたすら邪悪な意図に基づきひたすら悪事だけをなす組織」のことを言う。したがって、陰謀論的反対論者(以下「反対論者」と略記)にとっては部落解放同盟(以下「解同」と略記)が関わっているというだけである法案に反対する十分な理由となる。2)解同に関する資料はすべて解同の陰謀の証拠である解同、朝鮮総連(以下「総連」と略記)、創価学会(以下「学会」と略記)が行う発言はすべてそれらの陰謀の証拠として理解される。彼らによれば、部落解放・人権政策確立要求中央実行委員会のしたがって、都道府県ごとに「地方人権委員会」を設置することが必要です。既に、鳥取県や大阪府・福岡県でも条例による「地方人権委員会」設置の方向を具体化しようとしており、現実的な方向となってきています。という発言は、なぜか人権擁護委員が強大な権限をもっていることの証拠となる。そして人権擁護委員が強大な権限を持っているという(事実に反する)認識が、なぜか人権擁護法は解同の陰謀だとする主張の根拠となる。上記引用を素直に読めば、解同が政府案を「不十分」と批判しているものとしか理解しようがないわけだが、彼らによればこうした批判もまた「陰謀」の一部なのだ。人権侵害救済法などカモフラージュに過ぎず、人権擁護法成立こそ解同の悲願である。3)「前提」「論証」「結論」といった区別は無意味だ部落解放同盟(ないし朝鮮総連ないし創価学会)の陰謀として人権擁護法案を批判する人間にとって、重要なのは自分が結論(「人権擁護法案は悪法」)の正しさを確信しているということだけであって、他人にとってその結論が説得力を持つかどうかではない。議論を行なうためには通常、おたがいが「前提」を共有していることを確認し、おたがいの論証方法が妥当であることを確認しあうことが必要である。だが彼らにとって「解同=悪の組織」という前提はアプリオリな真理であり、またこのアプリオリな真理から「人権擁護法=悪法」という結論は無媒介に導き出される。それゆえ結論に至るまでの論証方法や前提そのものを問い直すことなど無意味となる。どれほど論証方法を批判されても、「人権擁護法は悪法である。なぜなら解同が関わっているから。Q.E.D.」と言い返せばすむ。これ最強。4)法律を批判するのに法律を知る必要などない条文がどうなっていようと、どうせ解同が運用を牛耳るのだから同じこと。人権擁護法は濫用され悪用され拡大解釈されるに決まっている。なぜなら解同が関与しているから。どんな条文でも悪用されるというなら、人権擁護法がなくても既存の法律を悪用されるから同じことじゃないか、と反論されても気にしない。なぜなら解同が関与しているから。そもそも法案に反対するのは国民の権利だから、法案を知る努力などする必要はない。「法案を読め」と努力を要求することは言論弾圧であり糾弾だ。官僚が「法案をちゃんと読む努力もしない僕たち」にもわかるような条文をつくらないのが悪い。他にも反対している人がいるんだから、「法案をちゃんと詠む努力をしない僕たち」の読み方が正しいに決まっている。それに、解同が関与してるのだから。というわけで、法案に反対する際に条文を検討するのはバカのすることである。まともな人間は「背後」を読まなきゃ。だって解同が関与してるかもしれないんだから。これだけマスターすれば、あなたも立派な陰謀論的法案反対論者になれます。具体的な手法を学びたい方はこちらのエントリおよびコメント欄をご覧ください。5月12日追記ガイドライン1)を確証する発言が現れた。 A「解放同盟 と つくる会」とは、B「やくざ と ふつう人」の会との違いがあります。 Aは思想を持つ者同士、Bは思想のない者同士。なんだそうだ。あんたがそう思うのは勝手なんだが、その認識を共有しない人間(の方が圧倒的に多い。解同にもつくる会にも興味のない人間の方が多いから)と議論しているという意識が完全に欠落している。このような認識を披露してしまえば、自分の議論は「解同=やくざ」説を共有する人間にしか受け入れられなくなることがわかってるのかねぇ…。ガイドライン2)も確証されている。人権擁護推進審議会の「追加答申」が「陰謀文書」だと(w どこの世界に政府の審議会で「陰謀」を企み、しかもその議事録を公開する人間がいるというのか。このエントリは当初「本館」で書く予定だったのだが、そうしなかった理由は「バカ」の二文字を用いずに書く自信がなかったからだ(もう一つ、本館のブログは出先では更新できないため)。これ以上時間を無駄にしたくはないがそれまでに無駄にした時間を考えると腹が立って仕方がない。そういえば鷹森氏は
bewaad
氏とも同じようなやりとりをしていたのを思い出した。あれも結局一方が「解同=悪」をアプリオリに前提しているからはなしが噛み合ってないわけで、あらかじめ読み直していれば無駄なことはやめておこう…となったはず。さらに しかし今見なおすと、Apeman氏は、ソース先の内容は何も語っていないんですね。だと? なに寝言を言っているのか。ま、ある意味ではトニオさんの予言通りになったということですわ(w
Posted: 土 - 5 月 14, 2005 at 01:46 午後
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