アメリカ国内の「文明の衝突」
日本時間3日午後6時現在、ブッシュ優勢
ハンチントンも世界のことを心配する前にアメリカ国内のことを心配した方がいい。事前の予想通り、ブッシュ対ケリーの選挙人獲得数状況はアメリカの分裂を如実に表している。東西両海岸の都市部対南部・(中)西部という構図、である。有権者の40%とも言われる福音派信者(キリスト教原理主義者)たちが、ブッシュが信仰を同じくする限り何があってもブッシュに投票するのだとすれば、もはや「二つのアメリカ」は同じ政治的言語を持たないことになる。記録的な財政赤字を出そうが失業者を増やそうが嘘に基づいて戦争を始めようがその戦争で私腹を肥やそうが決して政治的責任を問われることなく、ただ「信仰」によってのみ再選されるというのであるから、もはやアメリカにおいて政教分離は有名無実になったと言ってよいだろう。「世俗化」というただ一点に限れば、フセイン時代のイラクの方が遥かに「近代的」な国家だったということになる。
ケリーに大きな期待を抱いているわけではないが、それでもやはりブッシュが落選することには大きな意味があったはずだ。すなわち、アメリカは政治家の政治的責任を追究できる社会なのか、それともそうでないのか、という意味が。
Posted: 水 - 11 月 3, 2004 at 07:07 午後
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