必死だな、産經新聞(笑)
『ボウリング・フォー・コロンバイン』以上に反対派の攻撃を受けている『華氏911』。日本でも「代理戦争」が勃発。そこでおもわぬユーモアを発揮したのが(笑)産經新聞のこの記事。
リンク先がいつまで存在するかわからないのでツボの部分だけ引用しておくと、
「まじめなドキュメンタリーではない」/訴訟の動きも
ブッシュ政権を真正面から批判し、米で大ヒットを記録した映画「華氏911」(監督・製作・脚本・出演=マイケル・ムーア)が14日、東京での先行上映に続き、21日から全国で公開される。ムーア監督は、ボストンでの民主党大会にまで登場、マスコミ批判を展開したり、米中央情報局(CIA)の新長官へのインタビューを暴露するなど、派手な話題を提供しているが、一方で、映画の内容に事実誤認の指摘があったり、ドキュメンタリーという定義付けを疑問視する声も目立っている。(ロサンゼルス 岡田敏一)
(中略)
「華氏911」は、ブッシュ大統領の就任(二〇〇一年一月)から、翌年九月十一日の米中枢同時テロ、イラク戦争を軸に、ブッシュ政権の内幕を暴き、反イラク戦争へのメッセージを展開した作品だ。五月のカンヌ国際映画祭では最高賞のパルムドールを受賞。ドキュメンタリー映画の同賞受賞は仏の「沈黙の世界」(一九五六年)以来、四十八年ぶりの快挙と報じられた。
となる。下線部に注目〜! こんな「事実誤認」を侵した記事で他人の事実誤認をあげつらうというのだから、産經新聞の慌てぶりがよくわかる。
もう一点。先の記事からの引用。
ムーア監督は「米中枢同時テロの発生直後、民間機はすべて離着陸中止になったが、ブッシュ政権はサウジの王族と、アルカーイダのウサマ・ビンラーディンの家族を国外に脱出させた」などと主張した。が、テロの独立調査委員会の報告書は、これを事実でないと報告している。
これも実はアメリカの新聞では「事実誤認ではない」として片付いている問題。たしかに上記のサウジアラビア人がアメリカ国外に出たのは離陸許可が出てからだが、離陸禁止令がまだ生きていた間にビンラディン一族のジェット機が離陸してアメリカ内で移動したのは事実。産經新聞の表現では「などと主張」としているのでわかりにくくなっているが、映画の主張は多少ミスリーディングだとしても事実に反するとまでは言えない。まあ、産經新聞が『華氏911』を必死になって叩く理由はよくわかる。アメリカのテレビを中心とした翼賛報道の尻馬に乗ってたからね。
これとは少し事情が違うが、最近本や新聞、雑誌の誤植が本当に目立つ。明らかに出版技術の電子化が原因と思われる、つまり誤変換と思われる誤植が多いのも特徴だ。先日も宮台真司の新刊『絶望 断念 福音 映画』(メディアファクトリー)を買って目次をみていると「プラト二ズム」という誤植があって脱力。え、ゴチック体ではわかりにくいですか? 「プラト二ズム」です。
Posted: 日 - 8 月 15, 2004 at 09:02 午後
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