Via Dolorosaへの旅
信じること
 

 桜吹雪の中で入学式が挙行され、少し肌寒さを覚えつつも、新学期が始まりました。
「期待と不安と、二つ我にあり」といったのは太宰治でしたが、大学の新学期はそんな思いに満たされます。

   新しい始まりのための混沌(カオス)は、落ち着いて、そして、しっかりと踏み出さないと誤ってしまうことを改めて痛感させられます。

「ヨク見キキシ、ソシテワスレズ」に、自分の足元から、自分の足で一歩を踏み出すこと考えておきたいものですが、一歩を踏み出すために最も大切なことは、開かれた未来を信じることでしょう。自分の未来が開かれていることを信じることができるのは素晴らしいことです。

 人間的な次元で「信じること」の最大のものは「未来を信じること」に違いありません。それは、現状がたとえ自分の意に沿わないものであれ、多くの問題が山ずみされていたとしても、あるいはどうにもならないと感じていたとしても、私たちに、まっすぐ顔を上げて歩み出す勇気を与えてくれます。

 人間は自分の未来を自分で開かなければならない宿命を負って生きているのですが、未来の扉は、ただそれを信じることによってだけ開けることができるからです。「開け、ゴマ」の呪文は、信じるときに働くのです。

 私たちは、不安や心配やさまざまな期待の中で、まず、信じることから始めたいと思います。