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19世紀は数学が驚異的に発達した時代であり、数学者たちは懸命に努力を重ね、ついに、4次方程式の解を見つけだし、次に、5次方程式の答えを求めて、計算に計算を重ねていた。しかし、5次方程式の答えを導き出す方法は、なかなか見つからなかった。
ひとりの貧しい青年が安下宿で、飢えと寒さと戦いながら、この問題をじっと考えていた。そして、彼は、ついに、多くの人々がたどろうとしていた方法では決して到達できない新しい地平から、この問題に光を当てた。それは、「答えがない」という地平である。「答えがない」ということこそが、一切を支えるのである。彼はそのことを知っていた。この青年こそが、天才数学者ガロワである。 意味は無意味によって、有為は無為によって、充実は空しさによって本物となる。0がすべての科学を支え、「答えがない」ことが人生を支えていることを、私たちは自分の生活の中で知っておきたい。 ●新刊本のお知らせ● HP『思想の世界』の主幹者である小副川幸孝先生の新しい著書『日々の糧を与えたまえ』が、リトン社より発行されております(定価 2,500円)。ぜひお近くの書店にてご注文ください。お問い合わせは K's Community まで。 |
その1
その2
その3
その4
その5
その6
その7
その8
その9
その10
その11
その12
その13
その14
その15 |