Olive  '98.?月号(2000.1.3UP)
 
*写真・天日恵美子さん/インタビュー・高山まゆみさん/新譜評・カシィ・ワラヴァリさん,谷光静さん

  

雑誌oliveより

「繊細で賢そうで、なんだかスピルバーグの映画に出てくる少年みたいだって?それはどうもありがとう。でも、本当は16〜17才の頃の僕っていのはね、いつもすごい問題児だったんだよ(笑)。
 英語でclass aimeっていうんだけど、いわゆる、ちょっと変わった子供でね。ただクラスの中ではみんなを笑わせる人気者だったんだけど。

 僕のキャラクターっていうのは、そのクラスの先生によって違ったよね。たとえばあるクラスでは、椅子に座ったまま、なんか変な犬みたいな顔をして、授業の間ずーっと動かないでいたんだ、こんなふうに、より目で舌を出してね(笑)。もちろんその変な顔は先生の方に向けたままだよ。
すると先生が僕に聞くんだ、『君、ずっとそういう顔でいるの?』って。それで僕フンフンとうなずくんだ、当然犬になりきったままで(笑)。さすがに先生もムカついちゃってさ、校長先生に言いつけられて、何回も何回も学校に呼び出されたよ。

 ええと、どのくらいの回数呼び出されたかっていうと、最後は呼び出された用件を長〜いリストにして見せられたくらい多かったんだよ(笑)。
 たとえば「動物の真似をしてた」とか。「ずっと髪の毛を引っ張ってた」とか。ウ〜ン…やぱりちょっと悪ガキだったよね(笑)。それでもクラスの中では、みんなを笑わせる人気者だったんだけど。

 ま、何時にきちんと学校に行かなきゃいけないとか、授業をジッと落ち着いて聞かなきゃいけえないとか、昔はそういうことできなかったからね。それは僕にとってハンディではあったよね。その分人を笑わせることができてみんなに好かれてるとか、ちょとばかり音楽を弾けるっていう自信はあったんで、ハンディがあるとはいえ気持ちの上で余裕はあったんじゃないかと思うけど。

 それとね、僕は女の子にモテないだろってあきらめてる部分があったんで、とことんお笑いに徹してたんだ。もちろんミュージシャンとなった現在もモテてなんかいないよ。ということにしておこう、だって12月に結婚したばかりなんでね(笑)。アッ、この写真を見せようか?(と、奥さんのケイトさんとの結婚式の写真を見せてくれる。ベンさんニコニコ)

 話を戻すけど、ただこの頃は、今と違ってそんなに熱心に音楽はやってなかったな。アメリカって16歳で車の免許を取れるんで、取ったとたんにアルバイトを始めて忙しくなっちゃったし。僕は、ちょっと飛び級をして高校の過程を早めに終了できたんで、その後は大学に行きたかったから。
 それで、その学費をバイトで稼がなきゃいけないっていうのがあったんで、毎日学校が終わると、わりとすぐアルバイトに行ってたんだ。だから、ダンスパーティーに参加するとか、友達と遊ぶっていうことはあんまりなくてと、そういう意味ではマジメな少年だったよね。

 バンドとかは高校時代に、ドラムをちょっとやってたんだけど。その頃の僕はカッコイイ、バンドの中に入れるようなキャラクターではないんじゃないかって思ってた。自分のことをね。そういう発想もなかったし。
 だから今になってみると運命ってやっぱり平等に与えられてるのかなって考えるんだけど。僕みたいに中学・高校の時期はちょっとダサイっていうか、あんまりもてなくて、あんまり存在感もない地味な子たちの方が、大人になると成功している人が多いんだ。反対に、その時期にすごく人気があってモテる男や女の人ってのは、そこでもう、人気があって成功してるっていうイメージができちゃうんで、大人になってからは逆に、存在感が薄くなるような気がする。もちろん全員にあてはまるわけではないですけど。

 だから『オリーブ』読者の皆さん、自分を信じてくださいね。たとえいまそんなに人気がなくても、頑張って頑張って自分を信じていれば、将来的には絶対何かが返ってくるよ。できるだけ楽しく、自分を信じてください。

 

 


 

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