1999.11.28(日)「多文化・異文化・どんなんか?」

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京都市国際交流会館の10周年記念事業として行われた講演のレポートです。
Reported by @sumi
Special thanks to Motti


海南江さんの服装

黒のニット+黒いスリムパンツ+黒のストッキング+黒いパンプスと黒づくし、ゴールドの輪ッかのピアスと左の薬指にゴールドの指輪でした!

海南江さんの髪型

前髪は眉毛より少し上、後ろは肩より少し下でくるんっとカールがかかって、遠目で見るとファーを巻いておられるようでした。

生海南江さんの印象

やっぱり細くて、目がとっても大きくキラキラ!ノーメーク?ってほど薄いメイク、髪は肩下でカールしてました。



受け付け〜会場まで


受付30分前から列が出来はじめ、入場開始の13:30にはもう80人くらい並んでいました。会場は座席数220(やったかな?)だそうで、満席、立ち見も数名おられました。

講演開始!


海南江さん入場!

・14:00に開会。海南江さんは「どうも!」と、とっても元気に登場。「はい!ここでクエスチョンです!」と言ってみんなを喜ばせてくれました。
・「こんなに天気もいいのに、紅葉を見に行かずこの講演に来るなんて、みなさん物好きで暇なんですね!今からでも外で観光に出てもいいですよ、って誰も出ないですか。私はというと、2日前に南米のガテマラから帰ってきたばかり。」



ふしぎ発見のエピソード

・よく「スタイリストさんは?」「ヘアメイクさんはいるんでしょ?」と聞かれますが、ふしぎ発見はお金もないもんでおりません。海外へのスタッフのメンバーはなんと5人。ディレクター、アシスタントディレクター、カメラマン、エンジニア、ミステリーハンター。そして現地のコーディネーターが1人で6人になる。

・海南江さんの1回の取材は2本撮りなので28日くらい。その後日本にまた1ヶ月、そしてまた海外へ…という生活。

・「ふしぎ発見」はスタートして14年になるが、私がミステリーハンターになったのは最初からだと思っておられる方も多いですが。実は始まって3年たってからミステリーハンターになり、今年で11年になります。何歳からやっているかは聞かないで下さい、若く見えますがけっこう年なもんで。今まで70ヵ国以上を訪れた。年の半分は海外にいる生活。

・台本は全部暗記。カメラの下にカンニングペーパーを付ける方法もあるが、それだと視線がずれる、カメラの向こうのお茶の間のみんなに伝えたいので覚えてリポートする、でも覚えてすぐ忘れる。お酒を飲みながら、NG、また飲む、台詞が出てきにくくなる、NG、また飲む。飲みたくてNG出してる?

・NGを出すのは、お酒を飲んでるせい?シェリー酒を飲んでのリポートの時「なめらかなお味で」という所を、「なめらかなおやじで」と言った後「何か変?」と気付いた、NGのせいでろれつも回らなくなる!?

・かしこそう、4大文明のエキスパートなんて言われるけど、台本は終わったらすぐに忘れるタイプ。だから全然蓄積されてないんです。



番組裏ばなし

・問題は番組では4問だが、問題作成専門(調査員)の人がいて、図書館やらで資料を集めて問題を8〜10問作成。それをリサーチャーのグループで「この問題は黒柳さんが答えられそうだからダメ」とか、回答者の個性に合わせて絞り込む。その絞り込まれた問題を元に、海外などに下見に行く。現地で本当にその問題、答が適当か調査した上で台本が作成され、取材に出かける。

・よく「黒柳さんは正解率が高いけど、答を教えている?」と聞かれる。回答者に大きな範囲(だいたい何エリア--たとえば中南米とかオセアニアとかアフリカとかの問題が出るか)しか伝えていないが、黒柳さんは予習をしていて、ある時調査員が図書館へ調べものに行くと---目的のコーナーに黒柳さんを発見!(あの頭だからすぐに分かる)。調査員はびっくり、そして「ばれたらいけない!」と慌てて見つからないようにすぐに引き返したそうだ。黒柳さんは予想問題も作ったりされてて、スタッフが作った問題より良かったなんて事も。黒柳さんにリサーチャーに入ってほしいくらいです。

・まこと君は気づかい屋さん?---黒柳さんと、板東さんとまこと君の関係は、お母さん、お父さん、ちょっと出来の悪い息子というとてもいい関係。ある時「ぞう」が解答で、スタジオに本物の象を連れて来ていた。草野さんが「さて、いったいどんな動物だったのでしょう?」と言ったとたん、後ろで“ぱお〜ん”と。板東さんと黒柳さんは笑ってすぐに「ぞう」と書き込んだ。いよいよ解答。黒柳さんも板東さんも「ぞう」、そしてまこと君はというと、「ぺんぎん」だった…。彼なりの気遣いでそういう答を書いたと思うが、もし本気でぺんぎんと思っていたらどうしよう?まこと君に会ったらぜひ確かめたいものです。

・テレビでは私がクエスチョンを出してすぐに回答者が答えを書いているように見えるが、長い時では15分も考えてる時もある。編集のマジックですね。



スライドで、行った国の紹介

・服を着る週間がなく、裸の部族に入った時、最初は目のやり場に困った。男の人はぶらーんぶらーん、女の人はぽろーん、でどこを見て話をしたらいいか…。彼等に「私達は服を着ているが、違和感はないのか?」と聞くと「身に付けているものでなく、どういう行動を取るか・態度にしか感心がない」と聞いて、そうか!と思った。
・それ以来(2日目ぐらいから)彼等の目を見て話が出来、彼等の気遣いや性格も分かるようになった。「あら、この人タイプだわ」くらいに分かるようになった。

・日本では、就職活動の時でも着るものが判断基準になる。でも、いくらいい服をまとっていても性格が悪い人、逆に小汚い格好でもやさしい気のいい人がいる。人って、中身---と、服にそこまでこだわらなくなった。

・他にも、へびダンスの部族、温和なブッシュマン、国王(というか村長さん?)の変わった趣味の玄関、女性は働き者で男性は「仕事は?」と聞くと「酔っぱら〜い」という村で、御飯がどこの家も一緒、「今日は昔の奥さんの家に御飯を食べに行こう」というおもしろい話しなど、たくさんの文化を話してもらえました。

・ぞうの足の帽子をかぶったくも占いの呪術師
「何回も確かめてロケに行ったんですが、今日は占っては行けない日だと言い張り困ったことがありました。でもどーしてもとお願いしていると“よし分かった、それでは特別に占ってあげよう”と言うことで占っていただけることになったのですが、クモが見あたらないので“クモはどこですか?”と聞くと“旅に出てる”と。もー笑うしかなかったですね。」



北極でのエピソード

・「今まで行った国でもう行きたくないのは?」と聞かれるが、迷わず北極。

・荷物はトランクに13個、200何キロ(やったかな?)くらい。前のそりの後ろに荷物をつんだそりで、景色の変わらない真っ白な北極の中を一日8時間〜10時間、600Kmの距離を移動。5日(やったかな?)かけて走った。その時白夜だったので明るく、ゴーグルも凍って真っ白、そりはクッション性もなく振動は来るわで、変化のない生活にもう最後には気がおかしくなった。目の前をぴんくのぶたがびゅーんと飛んで行った。スタッフにその事を話すと「僕も裸の女性が横切った」そうだ。

・トイレが大変。トイレのない所へはたくさん行っているのでトイレネタはつきない。北極では、布をポールでたてただけのトイレ。トイレに行く時は、凍傷にならないようにつなぎのチャックなどを開けて準備万端で走って外へ出る。片手で風で動くポールをつかみながら用をたす、しかし下は氷、もちろん溶ける、周りでは氷の溶ける時のみしみしいう音…。“このままおしりを出したまま氷が割れて死んでしまったら、父さん母さんに申し訳ない、おしりだけは隠して死ぬのが、せめてもの親孝行”などと考えたそう。その旅の中で、大は1回のみ。小は1日1回しかしなかった。

・北極(人の住んでない所)へは行くものじゃない!と思われたそうですが、来年に南極へ行く話が出ているそうです。その結果は来年テレビで分かると思います…



げてものについて

・オーストラリアのアボリジニが常食としているあり、アマゾンの奥地の民族が食べているアマゾンのあり、大とかげ、しまうま、などを食べた。昆虫は意外にもありだけです。

・大とかげは、しっぽをつかんでぐるぐる振り回して、ぽーんっと、木に投げ付けて殺す(うげっ--と叩き付けられて死んだとかげの真似をする海南江さん)。それを火の中に入れ、土をかけて蒸し焼きに。鳥のささみのような味でおいしかった。「おいしい!」と食べたら、「そしたら君に特別にこれをあげよう!」と内臓を。食べたら半生だった……

・アマゾンのありは、黒くて大きくて山椒の味だった。すりつぶしてうなぎにかけても分からないくらい。

・オーストラリアのありは、ピンクで木の上にはっぱをつなぎ合わせて巣を作る。それを取って、木の葉に水をため、巣を入れて揉むとアリやらその他のものがうじゃうじゃ出てくる。それを葉っぱの水ごと飲む。それがおいしくて、レモンサワーの味。本当においしかったのでごくごく飲んだら「そんなに喜んでくれて!これをあげよう」と1匹しかいない女王蜂…。歯に羽がはさまった…

・珍味は少しでおいしいのに、「おいしかった!」というと、どんぶりいっぱいアリを出された事も。塩辛だっておいしいけど、どんぶりいっぱい出されてもね…

・逆においしかったのは、水の出るツルの水で、どこで飲んだ水よりもおいしかった!



ライオン

・アフリカは「動物が多い」と思われているが、実はそうではない。番組で象を探して聞きまくった時「象ね、そういやうちの爺ちゃんが食った事があるって言ってたね」と言われた。見た事があるか?って聞いてるのに…。

・そのアフリカで、野生のライオンが出没した村にちょうど取材となってしまった。オス1匹と、メス4匹の群で(←数が不正確かもしれません)、“人はまだ食べたことがない”そうだった。

・宿泊は、テントだった。しかしテントには5人しか入れないので、2人程は500mほど離れたほったて小屋で寝なければいけない。「恐いからテントで寝させて」と言っても「だめ、狭いし寝れない」とあっさり突き返された。懐中電灯を照らすと周りには、緑やら黄色いものがキラキラ見える…。右手と左手にカンテラ、頭には前と後ろにライトをつけてほったて小屋についた時には腰が抜けそうだった。その恐怖を5日(4日?)も続けた。



大発生

・のみの大発生で、何ケ所もさされた。東京へ帰って来て暇だったので数えたらなんと300箇所(ちょうど!)もさされていた。かゆくなかったのが幸い。医大病院に行って専門の先生に見てもらった。インターンを7人もひきつれてものめずらしい症例にうれしそうなドクター。両足の写真を撮られ、「卵があるかもしれないね〜!」と4ケ所マーキングされ、1ケ所を切って標本をとられ、その上4200円もとられた!

・「ブラックフライ」という虫(さして血を吸う蚊みたいなやつ)の大発生で、目の前が見えないくらいの大発生。ちょうど私だけ顔にかぶる網を持って来ていたのでかぶってたら、目の前の網をおしりから無理矢理入ろうとするはえ。生きるための壮絶な姿を間近で見て、ドラマを感じた。

・ごきぶり大発生---スタッフが朝牛乳を飲んだら、のどをドロッと固体物が通った。そして次には、口にごきぶりが…。そのスタッフはちゃんと今も生きている。

・何でも比較せずにそのまま受け入れる、率直に受け入れて吸収する方。



その他

・以前朝御飯をイタリアのある都市で、昼ごはんをドイツのある都市で、夜をフランスのパリでという日もあった。今回も2日前に東京へ帰り、すぐ京都へ来た。“ここはどこ?私は誰?”状態。

・英語はしゃべれない。言い訳ではないが、目を見る、気持ちで伝わる事も多い。

・私の場合は、食べるという共通の場で関係が密になる。

・外国では、目があうとにっこりしたり、チャオとかブエノスとかあいさつする。日本に帰って来てつい目が合ってにっこりすると、気持ち悪がられる事もある。ヨーロッパのブティックに入る時は、まず入る時にあいさつをして入る。今度が異国へ行ったらやってみてください。

・へき地に行く時はスコップが必需品!(トイレ穴ほり用)

・アマゾン川でのお風呂代わりの水あび。ピラニアが来ないか恐々入っていたが、現地の人に「日本人は魚ばっかり食べているので、魚臭くて寄って来ないよ」と言われた。

後半20分くらいは質問コーナー


Q:一番最初に行った海外は?
A:フィリピンのなんとか島で「CMの撮影だったんですけど剣道着を着て森田健作先生とあちょーってやってました(笑)。その時からへき地だったんです。」


Q:「倍率が高いと言われているミステリーハンターになるには?」
A:よく聞かれますが、公募はしていません。私はある番組で司会をしていたのを「ふしぎ発見」のプロデュサーが見ておられ「やってみないか」と言われた。他のミステリーハンターの方はどうやってかは知りません。
Q:「夢は?」
A:結婚して子供を産む事かな?あはは。
Q:「元気の秘けつは?」
A:食べて、飲んで、飲んで、飲んで、飲んで、寝ることかな。何を飲むかはみなさんの想像にお任せしますよ(笑)。とにかくよく食べよく寝ることですかね。私は立っててもポールにつかまって寝たり、どんな場所でも、枕が変わっても寝られる。食べ物は好き嫌いがない。
Q:どうして「かなえ」から漢字になった?
A:読みにくい字なのでひらがなにしました。でも黒柳さんや板東さんに“かなえちゃん”と呼ばれて覚えられたので、漢字にしても大丈夫だろう、ということで。
Q:今まで見た星空で一番きれいだったのは?
A:○○の村で見た空は、湖をはさんで一方は雷、もう一方はきれいな星空。あと南米のプエルトリコで見た星空。標高が高い村で、ミルキーウェイが本当に白い川だった。この2つが心に残っている。
Q:どこに住んでいる?
A:東京。緑もある。しかし行動範囲は半径400mくらい。
Q:日本がいやにならない?
A:適度に行ったり来たりしているので、ならない。気分転換・リフレッシュして帰ってくる。
Q:番組でセキュリティーマニュアルとかあります?、その他気を付けている事は?
A:先ずは現地のコーディネーターの言うことを必ず守ると言うことですね、たとえばここは絶対行っちゃ行けないとか、昼の街はいい街なんだけど夜になると豹変するっていわれたら出ないし歩かない。安全な路地はきょろきょろしながら歩くが、危険な路地では、現地に住んでいるふりをしてカツカツと早く歩く。できるだけそういう所は避ける。長年の経験でどこが危険かは分かる。スタッフも私も、飛行機に乗った時点で気はぴーんと張り詰めています。
Q:なぜそんなに明るいの?
A:脳天気だから
Q:老後、引退したらどうなってる?
A:やっぱり今と同じ様にいろんな国へ行っては日本に帰り、という生活のような気がする。でも海外に住もうとは思わない。
Q:南米コスタリカについてどう思う?
A:たしかにいい所です。しかし、周りの国の事も見ないと。周りで紛争が起こっていればいくらその国が安全でも巻き込まれることも。
Q:今一番やりたいことは?
A:「うーんないです(笑)。(その後再び考え直して)そうですね...まだ戦争や紛争で入れない国があって撮影できないんですよね。でもそういう国に限って古代の遺跡であったり貴重な資料がたくさんあるので早く平和になることを願って撮影に行きたいですね、特にアルジェリアとナイジェリアなんですけどね」
Q:海南江の由来は?
A:死んだ爺ちゃんがつけたので爺ちゃんに聞かないとわかんないです。海のように大きく、南のように明るく、入り江のんように広くという意味かな?
Q:出しておられる本も拝見したが、いくつかきれいな写真が掲載されていた。いつもカメラを持ち歩いておられる?
A:実は今日のスライドも私の写真。いつも持ち歩いてる大きなリュックの中にカメラを入れています。でもガテマラで壊してしまいました…

じゃんけんゲーム会

・最後の10分は「スーパーひとし君」の携帯ストラップ(3個)をめぐり、海南江さんとじゃんけん大会。ふつうの「ひとし君ストラップ」はTBSの売店でも売ってるが、スーパーひとし君は非売品で貴重だそうです!

・会場全員で立ち、最初はぐー、でじゃんけんぽん。結局男性2名と、女性1名が当たり海南江さんと握手をしてストラップを受け取っておられました。

いよいよ講演終了

・講演の最後、幕が閉る時に花束を持って「お誕生日おめでとうございます」が言え、握手も出来ました!海南江さんは「うれしーなー」と言ってくれ良かった。

・最後の幕が閉じる時、どたんばで用意した花束を渡して「お誕生日おめでとうございます」を伝え、握手する事ができました。10人くらいお手紙やお花を用意されてて渡し、握手をして幕は閉じました。海南江さんは最後まで下りかけの幕から顔を出してばいばいしてました---かわいい(って失礼?)〜!

おっかけ?

・その後はおっかけ。裏の駐車場から出てくると思って待っていたら、なんと正面玄関から歩いて出てこられました。小走りで追っかけ、「写真を撮ってもらえますか?」と聞いたらマネージャーさんらしき人に「写真はお断りしてるんです」と。くーっ、残念。

・海南江さんは黒い帽子を目深にかぶり、花束を持っておられました。5人くらいでワゴンに乗った海南江さんに手を振ってお別れ。海南江さんも笑顔で振り返してくれましたよ。