あびる優の窃盗発言問題


問題なのは「窃盗を繰り返してました」と発言した馬鹿な本人ではない。それを面白おかしい事として番組を作ってしまうテレビ製作者達の意識だ。

カミングダウトという番組は「出演者がカミングアウトすることが事実かどうかをあてっこする」クイズ番組。したがってあびる優が語った「窃盗歴」がウソでも良かったはずで、「幾ら何でもそんなことするわけないじゃないですか〜」で済ませる事もできたはずだ。それなら不謹慎かもしれないが公序良俗に反するとまでは言えなかっただろう。
しかし、番組製作者が選んだシナリオは「窃盗歴」は「事実」で「お店の方本当に申し訳ありません・あびる優」「万引きは犯罪です絶対にやめましょう」と言うテロップを出すことだった。それが「事実」と告げられた瞬間にスタッフからも笑いが漏れていた。

ただ、私にはそれの何処がどう面白いのか解りかねる。「子供が万引きを日常的にしていた」事なのか「タレントが犯罪行為を重大に捉えていない」ことなのか「子供の万引きで店が潰れた」事なのか?そのいずれにしても、全く面白おかしい事ではない。
現実の問題として中学生の集団万引きが一部で問題になっていたりする。特に狙われるのは書店で、書棚の一段全部を持っていったりするらしい。中には廃業に追いやられた店舗もある。
また記憶に新しいところでは、中学生の万引きを追いかけたら、その子が踏み切り事故で亡くなってしまうという事件もあった。その事故のことを責められた古書店は廃業した。店主は日常的な万引きに相当悩まされていたと言う。
そういった現実があるのに、どうして「あびる優が集団で窃盗を日常的に繰り返していた」事が笑い話にできるのだろうか?番組を制作・放送した日テレは「不適切」だったと言っているらしい。不適切と言うのは「この場合においてはそれが適した事柄ではない」と言っているだけであって「間違った事である」と言っているわけではない。これは日テレと言う放送局の見識を疑わざるをえない。
一連の不祥事でのNHKの体質を、日テレは番組中で多大に批判をしていたようだが、犯罪に対する意識の乏しさはNHK以下ではないだろうか。

爆猫亭

Posted: 金 - 2月 18, 2005 at 10:41 午後