ゴスフォード・パーク【ネタバレあり何でもありの感想】おすすめ度:★★★★★
GOSFORD PARK 2001年アメリカ 監督:ロバート・アルトマン 脚本:ジュリアン・フェローズ キャスト:マギー・スミス(トレンサム伯爵夫人)、ケリー・マクドナルド(メアリー/トレンサムのメイド)、 マイケル・ガンボン(マッコードル卿)、クリスティン・スコット・トーマス(シルビア/マッコードル夫人)、 エミリー・ワトソン(エルシー/筆頭メイド)、ヘレン・ミレン(ミセス・ウィルソン/女中頭)、 ライアン・フィリップ(デントン/ワイズマンの従者)、ジェレミー・ノーザム(ノヴェロ)、 ジェームズ・ウィルビー(ネズビット)、リチャード・E・グラント(ジョージ/従僕頭)、 アラン・ベイツ(ジェニングス/執事)、デレク・ジャコビ(ロバート/マッコードルの従者)、 アイリーン・アトキンズ(ミセス・クロフト/料理長)、チャールズ・ダンス(ストックブリッジ男爵)、 ジェラルディン・ソマーヴィル(ルイーザ/男爵夫人)、クライブ・オーウェン(男爵の従者)、 スティーブン・フライ(トンプソン刑事)、ボブ・バラバン(ワイズマン) 1930年代。英国郊外のお屋敷「ゴスフォード・パーク」で行われる狩りとパーティに招かれた上流階級の人々。主催者のマッコードル夫妻と娘のイゾベルをはじめ、その伯母のトレンサム伯爵夫人、妹夫婦であるストックブリッジ卿夫妻、同じく妹夫婦であるメレディス中佐夫妻、キジ猟の数合わせに呼ばれたネズビット夫妻、財産目当てにイゾベルに近寄るルパート卿、作曲家で人気俳優の従弟ノヴェロ、その友人のアメリカ人映画プロデューサーのワイズマン。いずれも曲者ばかり。そして彼らの従者たちも一癖も二癖もありそうな人ばかり。そして二日目のキジ猟の夜に事件が起こる。屋敷の主人が何者かに殺されてしまうのだ。階上の豪華な部屋で、階下の使用人たちの部屋で、両方が交錯して繰り広げられるアンサンブル劇。登場人物たちの細かいエピソードが積み重ねられて、それはやがて一つの結末へと流れていく。精緻な脚本と豪華なキャスティング、英国を代表する役者たちの着実な演技で綴られるアルトマンワールド。 この後はネタバレありなので、まだ見ていない人は読まない事をお勧めします。 事件の真相はあっけないほどに単純で、トリックも何もない。クリスティ張りのなぞ解き劇を期待すると肩透かしを食らうどころか、かなりがっかりする事請け合いだ。この映画において実はなぞ解きはこの物語の重要な要素では無く、物語にスパイスを効かせる余興に過ぎない。それどころか主となるプロットそのものがオマケであって、個々の登場人物のディテールを描くことこそがこの映画の本分といえる。すなわち舞台となる屋敷に集った人々の人間模様を掘り下げる事である。それぞれの登場人物に物語があり、あのシーンはこの事だったのね、と後にオチが着くと言う物語そのものの仕掛けを楽しむ映画なのだ。
ところが主だった登場人物が30名もいるので、そういう細かいところを楽しむ以前に、主となるプロットを追うのに終始してしまう。とくに前半は誰が誰でどういう関係なのかを追うのが精いっぱいで、細かいところまではなかなか楽しめない。さらには重厚な画面構成であるにも係わらず、軽妙と言うかライトな感じで淡々と進行するので、物語に集中できずにかったるい感じを受けてしまう。妙な眠気を誘われて多分寝てしまうので(私は寝た)体調のいい時に見る事をお勧めする。後半になって登場人物たちを見慣れてくるとがぜん面白くなる。細部に目が行き届くようになると輪を掛けて面白くなってくる。できれば物語の結末を知った上で細部をほくそ笑みながら繰り返し見るのが、この映画の正しい楽しみ方だと思う。私も早々にもう一度見ようと思う。当時の英国の風習や生活様式も興味深く見られる。 |
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Total entries in this category: Published On: 11 14, 2004 10:27 午後 |
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