第21話 英雄の条件

 
 
 

○ホテルの一室
 怯えたような表情の男と赤い髪の青年。
青年「あなたにとっても決して悪い話ではないと思うんですがね、博士。我々の計画に協力、いや賛同してくれるだけでいいんです」
男「な、何と言われようと協力はできん」
青年「……そうですか。残念ですが仕方ありませんね。(フッと笑みを浮かべ)では」

○ホテルの廊下
 部屋から出て、すたすたと廊下を歩きはじめる青年。
 カートを押している従業員(キャシー)とすれ違う。
 不審げに青年を振り返るキャシー。

○ジェットの部屋
 ジミーと遊んでいるジェット。
 ドンドンとドアを叩く音。
声「ジミー! いないのか?」
    ――(以下略)
 


 原作を知っていれば、アポロン、じゃなかった、赤い髪の青年が街角に立っているだけでもそれなりの伏線として機能はするのだろうが、次回以降でアポロンがニューヨークにいた理由が説明されるとも思えず、同じ伏線なら、上記のような場面でも入れといた方が、次回以降への前フリとして視聴者の期待度もいくらか高まるだろうし(期待を高める必要がないのか、高めると逆効果になっちゃうのか?)、ラストのメンバー全員集合の理由も(視聴者に)暗示できたんじゃないかと思う。少なくとも本筋にまるっきり関係ない003のチャイナドレス姿を出すよりは、ずっと意味がある。

 それはともかく、お子ちゃまへの教育効果を考えるなら、002は、ラストで自分の働いている姿をジミーに見せるべきな気がするが、平成版の見解としては、英雄(ヒーロー)の条件に「働く」は含まれないようである。別にいいんだけどさ。(放送順が変更されたあおりで、「条件」も変わっちゃったのかもしれない)
 

 ということで、もう書くことがなくなってしまった。

 ある程度以上のクオリティの作品であれば、短い時間に話をまとめるために必然的に生じてしまう矛盾や説明不足に対して、余計なお世話ながら重箱の隅をつっつくのは、個人的に非常に快感だったりするのだが、重箱のど真ん中に居座っている突っ込み所をつっついてみてもクソも(失礼)楽しくないのである。今の『009』って、ツッコミ甲斐があると言えるようなレベルには到達していないし、まじめに批評(あるいは批判)するのがちょっと空しく感じるような回も多い。
 暴言に近い喩え方をするなら、小学生の作文に突っ込むようなもんである。(小学生の作文は、大人の視点で読むと、稀に意表をついた表現があったりすることもあるので、この喩えは小学生に失礼かもしれない)

 一時期、ブチ切れた勢いであーだこーだと書いたりしたこともあるが、最近はブチ切れる気分にもならなくなってきた。(年であろうか?)

 『サイボーグ009』の今後はもちろん不安だが、『幽霊島』の今後も非常に不安な今日この頃であった。
 

 来週から「ミュートス編」。
 場合によっては、次回からこのサイトは、愚痴垂れ流しサイトになるかもしれません。
 
 

(2002/3/15)


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