素直に感動しました。
他のサイトのレビューでも、ストーリーに関しては概ね好評のようなので、余計なお世話ながら(←いつもです)、とりあえずケチだけはつける。
ケチイチ
吊り橋を渡る008。
吊り橋を渡るのはいいのだが、運良く地雷原に引っ掛からなかったら、008はトラックで吊り橋を渡るつもりだったのだろうか。
いや、多分、あの吊り橋は近道だったのだろうし、「この吊り橋を渡れば、5Kmの近道だ」的台詞で説明する程のこともないとは思うので、わざわざ指摘することもないのだが、こういう、話の整合性を欠きかねない描写が、もっと重要な場面や目立つ部分で使われた場合を想像すると、地雷原をトラックで突っ走るような危なっかしさを感じなくもない。
今回の場面転換はお見事だったが、「やりたいこと」のためにストーリーが破綻してしまったら何もならない。作り手が「これは近道であるからして、その程度は脳内補完せよ」ってことで確信犯的にやっているのなら、別にケチをつける筋合いではない(見る側の読み取り能力の問題だろう)のだが、この一文をスタッフが読んで「あっ」なんて言ってたり……しないですよね。
ケチニ
004の「仲間と出会って俺は変わった」発言。
前向きに「変わった」と感じさせるような描写って、今まで無かったと思うんだけど。
そもそも、004がメインを張った第5話では、「家族ならわかってくれる」と超
お気楽 前向き発言をしているので、「変わった」とすれば第4話だろうか。
こじつければ、絶対に勝てないと思っていた0010と対等に戦えた、という事実が影響しているとも解釈できるが、004の否定的意見に他のメンバーが反発する的場面でも出しとけば、今回の台詞も、視聴者に「ああ、あの場面は004にとって重要な転機になったのだな」みたいに思わせることもできて、効きが違っただろうに。
カッコイイ台詞心に残る場面には、それ相応の組み立て前フリが必要であって、突発的に「変わった」とか言ってみたり、0013との過去を009が発作的に思い出したりしても、心に染みる前に当惑が先に立って、困っちゃうだけなんである。
毎回、バリエーションに富んだエピソードを作り続けていることに対しては評価したいが、どうも行き当たりばったりに作っているようにしか見えないのは戴けない。(加速装置の使用制限はどこ行ったのだ)
ケチサン
003のチャイナドレスと009の奥歯キラリ。
003、何だかスタッフのおもちゃになってませんか。(いいなあ)
奥歯キラリには、テレビの前で卒倒した女性ファンも多かったことだろう。(いいなあ)
こういうファンサービスというか、スタッフのお遊びというかを頭から否定する気はないのだが、でもほどほどにしといて下さい。
今更蒸し返すようでなんだが、10話(オーロラ作戦)の003のエビ反り悶絶シーンは、個人的に怒りを通り越して脱力のあまり、まともに批評(批判)する気にもなれなかった。
こういうの、どこまでがアリでどの辺がナシかってのは人によって違うだろうし、要はメインのストーリーがしっかりしていて、使い所を間違えなければ、それでいいのかもしんない(その点今回の使い方は素直に楽しめた)。
実を言うと、イマドキのアニメなんてほとんど見てなかったりするので、イマドキのアニメの標準的なレベルとか傾向なんて全然知らないし、俺の感覚ちゅうかセンスってずれてるのかなあ古いのかなあと一抹の不安を感じつつも、でもやっぱり、キャラの魅力に寄り掛かったような作り方は邪道だし危険だと思うのだ。
上手く言えないのだが、キャラの魅力は築き上げていくべきものであって、利用するためにあるのではない、と思う。(利用再生産はファンやマニアに任せておけばいい)
私自身にいわゆるキャラ萌え的な感覚が希薄なせいかもしれないが(あえて言うなら「ストーリー萌え」だけど、ヘン?)、プロならば、物語の面白さで魅せることに力を注いで欲しい。(今回の物語には十分魅せられたので、あくまでも一般論です)
今回のエピソード単独で見れば、上の三つは特に書くほどのこともないのだけれど、今回の完成度とは裏腹に、シリーズを通しての不安要素は全く解消されていないことも露呈していて、私個人の不安もまるっきり解消されないのであった。
あと、005と中華系作業員との交流には120パーセント文句はないのだが、メンバー同士の間でそういう交流がほとんど描かれなかった(描けなかった?)のは残念。
ついでに、今更だが、15話(さらば友よ)で気になった点。
一般論を言えば、主要登場人物(普通は主人公)が考え方(または生き方)A
から 考え方 B に変わった場合、その作品は、考え方 B の方がより正しいということを主張している。
15話における009の変化は、
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| 敵も血の通った人間だから戦いたくない |
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戦士として非情に戦う |
であるが、『009』の持つテーマを素直に考えれば、
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| ブラックゴーストは悪の組織だから戦わなければならない |
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敵にも血の通った人間がいる。僕らは何のために戦っているんだろう |
というのを繰り返し見せた方が、より鮮明にテーマを出していけるような気がするのだが、どうだろうか。
15話を見てると、009の戦士としての成長という方向性を打ち出しちゃってるように見えるのだが、いいのかなあ。
まだ先が長いので、今後、考え方 C が登場すれば、考え方 B は英語の二重否定のように強く否定はされることになると思うが、それはそれで違う気もするのだが……?
それとも、特に引っ張る気のない一発ネタなのだろうか?
今週の001
おーい、でてこーい。