001、目を覚ますとは思ってたんですよ。(涙)
意味がわからない方は、「観察日記」前回分の最後の方を読んで下さいね。
でもまさか、一週間も雨が降り続くなんて、ううううう。(嗚咽)
雨なんて、せいぜい三日もすれば上がるだろう、と予告を見ながら安易に考えていた私が浅はかでした。当初考えていた「興味深い洞察」は、雨天中止と決定いたしました。慎んでお詫びいたします。(泣)
とはいえ、ここで引き下がっては「観察日記」の名が廃る。意地でも「興味深い洞察」をでっち上げることにする。
X島爆発後(二話)、その場に留まっている理由も、寄り道する必要もないと思われるので、009たちは速やかに日本に向かったものと考えられる。
X島の位置は、原作に従えば太平洋上のどこかにある。Mac付属の「世界地図」コントロールパネルの太平洋のまん中あたりをえいやっとクリックすると、たちどころにX島と日本(東京)間の距離が表示される。――X島から日本までの距離は、7240kmである。
009たちがX島から奪ったドルフィン号(放送ではこの名称はまだ登場していないが、いいことにしよう)の速さは不明(アニメ誌には出てるかもしれないが買ってない)なので、現実の原子力潜水艦と同等の30ノット(時速56km)で進むとすると、日本に辿り着くのに五日かかる。
ブラックゴーストの兵器だから最高速度はもっと速いはずだし、飛行モードなら一日で到達できるのでは? という突っ込みは却下。当面、燃料の補給が望めない以上、飛行モードなどで無駄に燃料を使うことはできないからだ。
さて、ドルフィン号を洞窟に隠し、009たちがコズミ博士の家に転がり込むまでに一日。一夜明ければ、第三話である。
コズミ博士が「この子はよく眠る」と言っている。この発言は、遅くとも009たちが転がり込んだ翌日になされなければならない。普通、丸一日以上赤ん坊が眠ったままなら、それは「よく眠る赤ん坊」ではなく「何か非常に危険な状態にあると推測される赤ん坊」だからである。(それにしてもあの説明で納得するとは、コズミ博士、タダ者ではないな!)
さらに、009がさまよっているうちに、日が沈み夜になってまた日が昇り(沈み?)、その日の夜、最初の0010との死闘が展開される。
二度目の死闘がこの一週間後。X島脱出から数えてちょうど十五日目になる。001は、一度眠りに入ったら十五日間は眠り続ける(とギルモア博士が言っていた)。二度目の死闘の終盤に001が目を覚ますから、逆算すると001が眠りに入ったのはX島脱出直後である。
計算がぴったりと合ってしまう。(涙)
(雨が三日程度で止んでさえいれば、「空白の四日間♪」と、喜んで大騒ぎをする予定だったことは言うまでもない)
それにしても、付け込む隙がない……。
スタッフがきっちり日数計算を行っているのは明らかなので、今後演出上の都合で001が寝ていたり目を覚ましたりということはないものと考えられる。(というか日数の方を合わせると思うが。例:一週間雨が降り続く) 話の展開次第では、001が三話ぐらいぶっ続けで眠り続けている、というのも有り得そうだ。
以上、スタッフは日数を計算に入れて脚本を書いている、という「興味深い洞察」が得られた。(ごめんなさい(泣))
ところで、第三話における0010の「俺は地獄から来た兄だ」という発言に対して、後から作られたんだから弟じゃないのか、と突っ込んでは、0010に失礼である。
制作者側の配慮から日本語で喋っているように錯覚しがちだが、00ナンバーサイボーグには万能翻訳器が内蔵されており、本人たちはそれぞれの母国語で喋っているのである。
0010の使用言語は明らかではないが、仮に英語とすれば、「兄」は
brother だが、英語の brother は「兄」と「弟」を区別しないので、日本語に翻訳する場合には、前後関係から「兄」か「弟」かを判断しなければならない。
この場合、万能翻訳器が微妙なニュアンスを翻訳しきれなかった、と考えるのが妥当だろう。(電撃ショックで万能翻訳器が誤動作したとも考えられる)
それにしても、今回は面白かった。
アニメ版独自の展開を見せつつ、最後は原作通りにまとめるあたり、心憎い演出でした。(001の台詞が入るタイミングまで同じだ!)
何か、文体変わっちゃってますが、屁理屈モードから感想モードに移行したと御理解ください。
戦闘時の003の兵器としての側面が強調された演出もカッコいい。
「私達は兵器じゃない、人間なのよ!」というホンネの部分と、現実に兵器として役に立っているというジレンマに、003がどう向き合っていくのか、期待大です。
「001から004までは第一世代」という新設定には、「その手があったのか!」とかなり吃驚((c)006)。
一応説明しておくと、この新設定、原作には登場しないので、アニメ初登場です。ですが、原作者の石ノ森章太郎氏が生前、「最終編で時代設定を変更する。でも今までのエピソードとは矛盾しない設定にする」という内容のことを語ってたりします。なので、この新設定も原作通り、というか、少なくとも、原作者が最終的に(晩年)意図していた構想に基づいたもの、と思われます。
この新設定、結構無理矢理だなぁ、と思っちゃったりもしますが(←お前が言うな)、考えてみると、002が機動力、003が索敵、004が重火器だから、三人いればとりあえず戦闘部隊として成立するかな。(2が4を抱えて飛べば、戦闘機にもなるぞ!)
001は、他のメンバーと改造の経緯が異なる(ハズ)ので、とりあえず眠っててもらうことにして、ブラックゴーストが第一世代のラインナップとして、2、3、4を開発した、というのは、意外と説得力がありそうです。
で、第一世代終了後、第二世代では、様々な可能性を模索して一芸名人的能力のサイボーグ(5、6、7、8)を開発、最終的にトータルバランスを考慮して設計されたのが009(第三世代?)。
0010や0013(まだ登場してないですが)は、009の設計をベースに開発されている第三世代の改良型なので、とりあえず009だけは一対一のほぼ互角の戦いができる、のかな。
今回最大の収穫は、メンバー相互の不信感や結束して戦う場面など、オリジナルの描写の重点が主にチームワークに絡んだ部分に置かれていて、アニメ版『009』の方向性がようやく見えてきたな、ということ。
「そうか、それをやるのか。やるな、スタッフ」と。
最初の二話って平成版『009』がどういうものを作ろうとしているのか、正直わからなかった。もちろんシリーズのオープニングとして、ああいう目まぐるしいアクションを持ってきたこと自体は、間違いではないと思うんですが。
前回の「観察日記」でもちょっと触れてますが、一、二話をプロローグとすれば、シリーズを一年間支えていくための骨格がはっきりしてきた三、四話こそ、実質的な第一話と見なせる、と思います。
実は前回までは、「本当にちゃんとしたもの作ってくれるのかい」というスタッフに対する期待と不安半々ぐらいで見てたりしたんですが、不安がほとんど吹っ飛んでしまいました。
今後は、「仲間割れ→団結」を繰り返しつつ徐々に結束を固めていく過程がエピソードの中心になりそうです。そう考えると、002の腕白キャラ、ある意味、メンバーの中で彼が一番「成長」することになりそうで目が離せません。(主役食っちゃうんじゃなかろうか?)
次回が本当に楽しみで楽しみで。(感涙)
ということで次回以降数回は、安定期(?)に入ると思うので、安心して見られそうだと思う反面、観察日記の筆者azinoriとしては、毎回ちゃんとツッコミ所を発見して観察日記を続けていけるのだろーか、という不安が……。
蛇足。
『サイボーグ009』の「現在」を仮に2001年とすると、50年前は1951年。ベルリンの壁は……、辞書に「1961年構築」って書いてある。
これにより、興味深い洞察が……。いや、やめておこう。(弱気)