金網の中の青春20●ふるさとダービー小松島遠征記

 

土日、小松島遠征を敢行しました。ひっさしぶりの四国でなんか嬉しい。最初は「行きは夜行バスにしてカネを浮かすか」とか思ったんだけどそれもシンドイ(し、徳島の早朝に時間をつぶすのも往生する)と考え直して行きも帰りも飛行機にした。

……んですが、ちょっと予定変更になって、行きは新幹線〜バスというルートになりました。舞子駅から高速バスで徳島まで行ったんだけど、徳島ってあんなに近かったんですね。淡路島も横断できたし、まあ、飛行機でびゅーんでは味わえない旅情を味わえてよかったです。

で、徳島駅に着いたら、ちょうど徳島大学の入試やってる日と重なってて、アパートや下宿のビラ持ってるアルバイト学生が待ちかまえてるんですよ。で、私が降りたら学生がサササと近寄ってきて「受験生の方ですか?」だって(嬉)。でも、喜んだ後に考えたら、「学生としか思えないダサイ女@年齢不詳」ってだけか。

で、ほんとは昼頃競輪場についてるはずだったんだけど、バスにしたのでちょっと遅れて、徳島駅到着が午後4時になっちゃって、十五分で小松島競輪場には到着しないから、そのままホテルにチェックインしてテレビで観戦することにしました。いやー、なんかかえって贅沢でしょ、東京から徳島まで行ってテレビ観戦。貴族の遊びだな。ははははは。泊まったホテルってのがまた古式ゆかしい、一昔前の日活ロマンポルノの舞台みたいな小汚いホテルでして、ベッドの横に水差しが置いてあったりして、それもよかったですよ。ははは、ははははは。おまけに三宅伸が「なんだ? どっから来たんだ? え? 3着か?」できっちり準決を突破しましたからね。わはははははは。よかったですよ、貴重な勝ち上がり戦をホテルで見て、負け戦だけナマ観戦なんてことになったら目も当てられません。でもそれも私らしいというか三宅伸選手らしいというか……いや、私がホテルで見るのと三宅伸選手はまったく関係ないんですが。

その晩は競輪帰りの人々に合流して飲み会。飲み会だけに参加しに徳島行ったみたいでバツが悪いんですが、勝った人がおごってくださるとゆうんでホイホイ行ったです。ごちそうさまでした>K坊&じゅん@大阪。いけすに伊勢エビが一匹しかおらんかったのは誤算だったが、私はきっちりと食べた。十人の参加者のうち、伊勢エビ食べたのは4人ぐらいだったであろう。あと、かき揚げとかオシンコとか美味しかったです。おみやげの豆ぱん美味しかったです(というかけっこう個性を感じる味。嫌いな人は嫌いかもしれない。でも私は好きでした)どうもありがとう>うどん。楽しい時を過ごさせてくださいましたみなさんどうもありがとう。なお、旅打ち先のお楽しみ、ショッピングですが、買ったものは「三千九百円の紺のラグビージャージ」「アサヒ芸能」「GON!」「ケーキ二つ」です。このケーキってのが、昔懐かしい「スポンジばさばさ、バタークリーム」のケーキで、「まずいケーキマニア」の私を十分満足させるモノでした。満足のあまり、二口ほどかじって捨てました。すんごいまずかった!

日曜日、Aryaの車に乗せてもらって小松島競輪場へ。……何年ぶりじゃ? 3年ぶりぐらいか。しかし何も変わっていない。あ、サイクルシアターというのは前来た時はなかった。それに前来た時はまだ和歌山〜小松島のフェリーが就航していたが、今はもうない。レース中にフェリーが「うわ〜ん」と海を横切る景色はなかなか絶景だったんだけど、今はもう見られない。

しかし、競輪場行ったらいるわいるわ、……といってもギャル方面じゃなくて、「競輪クイズグランプリに優勝したおじさん」「競輪クイズグランプリに出場したおじさん」「競輪真券勝負五十番に出演してたおじさん」。記念以上の開催には必ずいらっしゃいますよ。いやはや。スピードチャンネルの素人出演番組に出てる人って、全部で二十人ぐらいの人がぐるぐる回ってるだけなんじゃないのか。ほとんど「素人の玄人」状態。そしたら私はおっかけの玄人か。でも玄人ならもっとうまくやるわな。

何しろ決勝出場選手ですので、新聞でも大きく(でもないが)扱われるし、カラーボール投げにも登場します。しかし折からの強風で、用意されたカラーボールのカゴが、伸ちゃんのだけ倒れてしまい、ボールが散乱してしまったのは「イヤな予感か、それとも優勝者を指し示すサインか!」と思ってしまいましたが。投げられたボールをもらおうと集まった人は「これが小松島か!」というぐらいの多さで、あの密集の中におったらひっかかれたり殴られたりするので少々後ろで見てた。それに三宅伸はモト高校野球の投手であるから、その肩で遠くに投げるんではないかという計算もあったわけです。で、ほんとに他のどの選手よりもいい肩で遠くまでびゅーと投げてたけど、私がいたのとはぜんぜん違う方向だったんで取れませんでした。

その間も車券はコツコツ買ってたんだけど、当たったのは久冨好青年の逃げ切り車券のみ。ありがとう久冨くん。その他はすべて全滅。順位決定戦の市田→室井なんてのを「ぜったいこれが来る」なんてまた信じ込んで買ってみたりしたけどやっぱり来ませんでした。あの古い体育館みたいな車券売場の壁に、今回参加の特選選手の写真が掲げてあり、とうぜん三宅伸の写真も掲げてあるんだけど、誰が撮ったんだよあの写真! バックがまっくらで(検車場なのはかろうじてわかる)、闇から浮かびあがったような伸ちゃんの笑顔がブキミだ。私はその写真の真下にある穴場で一貫して買い続け、ハズレ続けたわけだが、あんな写真だからゲンも悪かったということか。でもくれるっていったら喜んでもらったな〜、あんな写真でも。

そして決勝。さすがにこのメンバーだといくら伸ちゃんといえど(……)よーろっぱで、8番車。この8番車で緑一色というのが、「森の精」みたいで三宅伸選手に似合うのである。ヨーロッパ(468じゃなくて欧州のほう)の「フェアリー」ではないほうの妖精で、そんな感じなのがいるような気がする。道に迷った旅人に優しくしてあげる妖精である。しかし、レースで人に優しくしてあげてはいけない。いけないのだが、山田が行ったあとに伸ちゃんがサッとついてったら4番手取れた(と思う)のに、なんか行かずに神山に行かれてしまったのは、つい優しい気持ちになってしまった……ということでないだろう。あれは神山が「人を凍らせるひとにらみ」を発射したんではないかと見えましたが、そのへんが小倉のいうところの「神山さんはうまいので」なんでしょうな。しかし神山さんはうまいけど、さすがに百発百中にうまいわけにもいかんと、9着に終わってはりました。あ、三宅伸選手ですか、8着でした。8番車で8着か。でも神山より着順は上だぞ、と思ってしまいましたけど。

今回は出待ちもなんにもせんと、さっさと空港に直行しました。ぐずぐず出待ちしないって、爽快な気分ですね〜。でもぐずぐず出待ちするって、なんともいえない隠微なヨロコビもありますけどね〜。で、K坊の車で空港に送ってもらって(どうもありがとう)、チェックインしたら、いるわいるわ競輪選手。阿部康雄がいた。翌日が小川圭二のふるダビ玉野祝勝会で、同期の阿部康雄と會田正一は出席するだろうと思われていたが、そうか、アベヤスは招ばれなかったか。いや、招ばれたけど欠席したか。いや、ナニがあったかわかりませんが。

後閑もいた。その後閑にツーショット写真を頼んでいたのが黒服の迫力満点のお姉さん二人組。その組み合わせがすばらしく似合ってて、私も思わず写真撮りたくなったけど、カメラ持ってなかった。他にもそのガタイを見ただけで選手とわかるのがうようよ。さらに、辻豊人に高橋しげみ。全員同じ飛行機に乗り込んできた。

私は、決勝8番車8着でしょうしょう疲れていたのと、8番車アタマの車券を山ほど買い込んでしまった(だってぜんぶマンシューだったんだもん)ことでずいぶん疲れていたことにもってきて、飛行機の座席が後ろから3列目という最悪に悪い位置で、おまけに通路側(泪)。飛行機って、どんな乗り物よりも前のほうの席がいいですよね。それでずいぶんメゲていたところ、ほとんど飛び込むようにして神山雄一郎が乗り込んできて、最後尾の席に座ったので、

「三宅伸の着順も私の席順も、神山雄一郎には勝った」

と思って、ちょっと気分を落ち着けたのでした。しっかしゼウス神山、服装がですね、チャコールグレーのタートルネックなんですけど、今風の着こなしではぜんぜんなくて、なんていうんですか……化繊でぴったり体にフィットするような……なんかダサめの……それがほんとによく似合ってました。後閑のスタイルは「ヤクザのコスプレ」みたいなもんなんですけど、神山のは「まさにホンモノ」といいますか、なんというか、……やっぱり輪界の王者はちがいますね。

 


●胴体 ●目 ●耳 ●口 ●手 ●太腿 ●骨