金網の中の青春 10

太田真一の祝勝会である。

太田真一関係の祝勝会は競輪祭新人王祝勝会に高松宮記念杯祝勝会、そして競輪GP祝勝会とぜんぶで3回、みんな出ている。皆勤賞である。太田真一祝勝会のプロである。

なんで月刊三宅伸編集長がそんなもんに出ているかというと、べつに太田に「ぜひ出てください、月刊三宅伸のファンです」などと言われたわけではなく、祝勝会主催者の人を知ってるので入れてもらうという裏技だ。ミーハーファンとしては、こういう催しには何をおいてもかけつけなければなるまい。

それにしても、太田真一祝勝会に3回出てつくづく思うことといえば「私は西の選手が好きなんだ……」ってことです。

そりゃ祝勝会ともなればいろんな選手がわさわさと来てるが、「ああ高橋光宏がおる」「ああ後閑信一がおる」「ああ誰だか知らんけど誰かがおる」というようなもんでして、感動というかドキドキがない。私、高橋光宏好きなはずだったんだがなあ。ナマで見ても「ああ高橋、思った通りハンサムじゃ」と冷静に思うだけだ。

宮杯祝勝会の時に尾崎和人がいて、キース・リチャードに似てたから「おっ」と思ったけど、べつにそれっきりだったしなあ。稲村も感じよさそうだったけど、そばに寄る気がしなかったからよくわかんないし。

これが西の選手だったら山田でもヤマコウでも、小嶋敬二でも市田でも、内林でも中村美千隆でも、吉岡稔真でも金山でも(金山と同列に並べたら吉岡が怒るか?)、もうちっと私をときめかせるぞ。もちろん三宅伸なんかいたらもうタイヘンです。増成や本田晴美や小橋でも「伸ちゃんと同県!」と思うと緊張するし。

で、いちおう祝勝会には、同期ということで西から堤が参加。西の選手だからここぞとばかりにときめくかといえば、……堤はそれほどでもない。

でもやっぱり会場唯一の(たぶん)西の選手なので、ジワジワと近づいて観察してたところ、ファンの女性が寄っていって

「サインお願いします」「はい」「名前も入れてもらえますか?」「はい」「マサコです。マサは、優雅の雅」「は?」「優雅の雅です。雅」「……?」「もーいいです!カタカナで」「はい」

とかやってんのを聞いてしまって思わず吹いちゃったじゃないか。堤くんも優雅の雅ぐらいわかったほうがいいと思うが、どうか。

私が吹いたもんで堤、不審そうにこっちを見ていたが、「いいですいいです、なんでもないんです」と言ったら不思議そうにニコニコしていた。いい人ではあるかもしれない。

ところで、前二回はファンというものがほとんど参加していなかった祝勝会だったのだが、今回はファン公募をしたらしい。定員十人。そして集まったのが7人だってよ。太田真一祝勝会の公募なんて知ってる人いますか。テレビ埼玉の『BACHプラザ』で何日か募集してたらしいが、7人てのはひどくないか。真夜中のリンリントライアングルで募集した『中国地区プロ前夜祭』だって応募多数で抽選が行われたっていうのに、太田真一の祝勝会がソレではナサケナイではないか。もっと新聞とかの片隅で大々的に募集すりゃよかったのに。

祝勝会というものは、だいたいフォーマットは決まっているようで、最初にスクリーンで太田のGPの勇姿が映り、花束贈呈に、来賓挨拶、そして乾杯ののち立食でご歓談、という流れだ。そのご歓談タイムに、いろんな選手に写真とか撮らせてもらいました。おろしたてのデジカメ使ったんでうまく撮れてるか不安だ。

  

●堤洋

マサコさんの件で吹いちゃったもんで、写真頼みづらくなって、人が写真撮ってる後ろからついで撮り。これをハンサムという世界があるのはよくわかる。しかしトキメキはない。私になんかときめかれても一文にもならんわけですが。三宅伸との連係がいつも失敗しているような印象があるもんで、つい冷静な目で見てしまいます。

  

●伏見俊昭


私、伏見って、Sに上がった頃はどーしても好きになれんかったんです。競輪祭新人王のレースっぷりがセコいような気がしたのと、あと顔がキライだった。甘ったるい顔だったからイヤだったんです。ぽてっとした下唇とうるさい前髪がうっとーしかった。あと、表情がどんよりしていたのも気になったのである。しかし、ずっと競走その他を見ていたら、徐々に顔が変わってきて、おまけに走りっぷりも変わってきた。さいきん、悪くないかもしれないと思うに至っております。で、髪型も、うっとうしい前髪をやめていいカッコになったし、眉毛を剃ってるのが、いわゆるヤンキー眉毛なのにもかかわらず伏見の目鼻立ちにはうまいことフィットして、オシャレになっているというのはポテンヒット。

●シゲさん

シゲさんはシゲさんです。それ以上言うことはありません! しかし、ふだんしゃべる時も「デヘヘヘヘ〜」って感じなんですね。それがわかってよかったです。

   

●ゼウス神山

この笑顔はどうだ。NHKの朝ドラ『私の青空』に結婚式場からトンズラしちゃういーかげん男の役で筒井道隆が出ており、神山って筒井に似てるとこあるよなーと思っていたが、きょう間近で見て「やっぱり似てるわ。筒井ファンはイヤがるかもしんないけど」と思った。とにかく頭が小さくて肩幅が広いからプロポーションはヨイですね。それに愛想もいいですね。私のデジカメ見て「おお〜、すげえよ〜、デジカメだよ〜」って言ってたが、デジカメなんてそんな珍しいもんでもないと思うが。

そういや、懇談の途中で、太田と神山とナショナルチームコーチの班目さんが壇上に呼ばれてスピーチしてたんだが、班目さんがナショナルチームの苦労談みたいな話をしている中で「それでドーピング検査があって、あんなことに」とか言ってたような気がするが……神山を横に置いてそんな話はしないか。私の聞き違いだろうか。でも「ドーピング検査」ってコトバはぜったい言ってたんだよなあ。だとしたらどういう文脈で使われたのだろうか。  

●太田真一


この人は、なにしろこの顔なんだけど、笑うとすごい可愛い瞬間がある(それは前にもどっかに書いた。なにしろふだんがふだんなので、その可愛さにはびっくりさせられる。太田真一主人公でボーイズ・ラブ物一本書きたいっすね)。

   

●一般人の方なので写真は出しませんが、太田真一選手のご両親および奥さんも来ておられまして、なぜか一緒に写真撮りました。

祝勝会には山田美保子ご夫妻が来ておられて、山田夫妻と太田夫妻はGPの前に「前年ヤマコウがそこで食ったらGPとった縁起のいいもんじゃ焼き屋」ってのに一緒に行ったそうである。で、山田さんが「太田くんの奥さんて、今どきのケバケバのスポーツ選手妻じゃなくて、すごくふつうの、感じのいい人なのよ〜」と言うから「今日来ておられますかね」と聞くと、「あ、いたいた、いらっしゃいよ紹介するから〜」と言われても……。紹介されてもあっちも困るんじゃないか。

でも紹介してもらった。山田夫さんが「こちら月刊三宅伸の青木さん」って言ってくれたのはよいが、……やっぱり太田妻も太田母も月刊三宅伸なんて言われても困るばかりだったのでは。

太田お母さんは「ほんとに応援ありがとうございます。いつも勝てるようにがんばるよう、私からも息子に申しておきます」とおっしゃってましたが、息子さんにいつも勝たれてしまいますと月刊三宅伸編集長としては困ってしまうわけですが……でもいきなりへんな女が目の前に現れて「月刊三宅伸」なんて言われたらワケわかんなくて、そういうふうにでも言うしかないですね。すいませんでしたお母さん。

太田の奥さんは、ほんとに友達になれそうな、たいへん感じのよい人でした。会場で、ぜったい亭主とツーショットでいないところなど、好感が持てましたなあ。がんばれ奥さん!

●で、もらったオミヤゲがコレです。

500円のクオカードと、Tシャツ。このTシャツはいい。夏、外に着ていくにもいい(でも競輪モノだってまるわかり)生地のしっかりしたやつ。どうもありがとうございました。

ということで、太田真一祝勝会のプロの報告を終わります。まだなんかあったかもしれないけど、思い出したら書き足します。

次にはぜひ、三宅伸選手の祝勝会に出たいです。祝勝会があったら手弁当で(って言い方もヘンか)かけつける!というここの読者が十人はいますので、伸ちゃんがんばってくれ!

●胴体 ●目 ●耳 ●口 ●手 ●太腿 ●骨