大安情報1999年11月15日発

テーマは「重工3社」

 重工3社、すなわち「川崎重工、三菱重工、石川島播磨」の下げがきついですね。これらの会社の、資産効率を考えると、さもありなんという感じなのでしょう。しかし、そうだとしたら、「不当」に安く、製品を販売していたとも言えるし、逆に、今の人気企業が「不当」なのかもしれない。その辺りは、市場の倫理と競争がうまく機能すれば、いずれ正されることになる。
 鉄鋼の株価格差から、3社の格差を類推してみると。

     7011:7012:7013=3.7:1.0:1.3

となる。
鉄鋼の資産内容と重工の資産内容を比較するならば、まだまだ重工の方がマシである。いわゆる「リストラ」が進んでいないという面はあるが、その必要性は鉄鋼に比べれば小さい。鉄鋼の場合、国内需要が増加する余地は全くない。また輸出にしても、相当の価格競争力を持つ必要があるが、もはやこれ以上は不可能である。海外生産のコンサルタントとしての利益増しか見込めないであろう。その点、作るものは改良され変化し、全く新たな新商品が飛び出す余地をもつ重工は、鉄鋼よりは高く評価されてよい。少し、ひいき目にみるならば、新日鉄と川重が「同等」である。

鉄鋼5社の藻緯羅流の下限の下限は
 新日本製鐵 71円
 川崎製鉄  42円
 NKK   49円
 住 金   50円
 神戸鋼   53円
実績は
 新日本製鐵 146円
 川崎製鉄  141円
 NKK    62円
 住 金    80円
 神戸鋼    70円
2社が高いが配当による差であろう。

重工3社の場合の下限の下限は
 三菱重 318円
 川崎重  86円
 石川島 112円
となる
実績は
 三菱重 350円
 川崎重 115円
 石川島 118円


3社とも無配が予想されるから、下値予想には、鉄鋼負け組が参考になろう。
しかし、前述したように、鉄鋼よりは事業環境はいいと考えるので、届いたと考える。

3社それぞれ特徴があり、1社に絞るとしてもあまり迷いはないのではないか。また株価の点でも総合的に判断して現状を、ほぼ反映している。強いて言えば、川崎重工が強く見える。さらに売られるのか、将来を評価してふんばっているのか。藻緯羅の考えは後者に近い。

ついでに造船も見て見ると
 三井造船 38円
 日立造船 38円
 佐世保  83円

こちらも厳しい。
 

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