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光をもたらす者 22,October,2009 



東の空に星が光っています。


金星でしょうか?


明けの明星はラテン語でルシファ、

光をもたらす者という意味があるそうです。

小鳥が鳴きはじめました。


プラタナスの木に最近よく来ているのは

鳴き声もよく似た、シジュウカラのような小鳥です。



今日は大切な人の誕生日。


Happy Happy Birthday!


今日からはじまる一年も、

十年先も、どうか幸せでありますように。

朝焼けの空に、ひこうき雲が線を描いていきます。


いいお天気になりそうです。





 小さなジェントルマン 15,October,2009 


初秋の頃、

家の近くで開催されているお祭りに行った時の事です。


私たちの座っているテーブルのすぐ前に、

幼稚園位の女の子と、もう少し上の男の子と女の子がふたり。

それから、小学校5〜6年生位のお兄さん、お姉さんも一緒にやって来ました。


一番上の女の子が振り向いて、

「ステージが見えますか? 大丈夫ですか?」と聞いてくれます。



女の子が座ってすぐ、一番上の男の子が、

飲み物の注文をひとりひとり、丁寧に聞き始めました。

聞き終わると、小さい男の子を促して二人で飲み物コーナーへ。


しばらくして、両手に飲み物をもって帰ってきた二人は、

女の子達それぞれに手渡すと、役目が終わったようにニッコリ。


それからすぐ、どこかに遊びにいってしまいました。


ここはヨーロッパ、レディーファーストの国。


こんな小さな男の子も、

お兄ちゃんのすることをまねしながら、

小さなジェントルマンになっています。


それをみていた私は、思わず感心、感心! と、

心の中でパチパチと手をたたいてしまいました。



ステージでは、ダンサーも加わり、

オーケストラがタンゴのリズムを演奏しはじめました。


小さなジェントルマンは

かわいらしい笑顔で踊っています。





夕明かり  9,October,2009 



夕明かりのなか

窓辺のスタンドに灯りがともりました。


テーブルの上のキャンドルに照らされて、

食事をする老夫婦の姿が浮かび上がっています。

それはまるで1枚の絵のような風景。


思わず立ち止まってしまいました。



いつか年を重ねた時

あんな風に食卓を囲む2人になりたいと思います。


でも、やっといい歳になって、

キャンドルを灯して夕ごはんの用意をしたら、

「暗くて手元が見えないよ。明かりをつけてくれ」

なんて言われそうですが・・・。


今が作るつながる未来も、

オレンジ色のあたたかな光が、やわらかく辺りを包んでいますように。


昼から夜にかわる合間の時間。


夕明かりのなかで

テーブルの上のキャンドルに火をともしてそう願います。





  第一印象 23,September,2009 



人が出会ったとき

最初に感じた印象はとても大切だそうです。


いい感じも、悪い感じも、

たった6〜7秒の間で、その第一印象が決まるとか。
散歩の途中で、オランダの家の美しい風景に魅せられて、

思わず立ち止まってしまう瞬間は、

出会った時に恋に落ち、ドキドキするのと似ています。

赤レンガのかわいらしい家の玄関や、

各自が工夫をこらした小さな前庭など、心ときめくものばかり。



午後11時位まで明るい、オランダの夏の夜。

夕ごはんが終わってから、家の近くをお散歩するのはいつも楽しみでした。


とくに、小さなスタンドやキャンドルとともに、

花や雑貨が飾られていて、夕方になると、

やわらかい光に部屋の中が照らしだされるおおきな窓。


日本の家は、

外から中が見えないように、窓のカーテンをしめますが、

オランダはその反対の家が多いようです。


道行く人の目を意識した、様々な演出が施されたおおきな窓は、

とても魅力的で、印象に残りました。





ちょっと変わったオランダ建築 20,September,2009 



高速道路沿いに、大きな流線型の建物が見えてきました。

陽の光をうけ銀色にキラキラ輝き、

近未来のSF映画の中にでてきそうな感じ。


オランダは建築の先進国。


「これは何?」と、うなるような

斬新で奇抜なデザインの建物が、町の至る所にあります。



壁やガラスが斜めになっていたりするのは普通で、

地震がきて建物が途中からずれてしまった? というようなもの、

建物の下に足がついていて、今にも歩きだしそうなもの、

住居部分が中から外に飛び出しているもの。


見つけた時は「わぁー!」っと、

思わず手をたたいてしまうようなオランダ建築。


カメラを片手に、

ちょっと変わった建物を探しに行くのも面白そうです。





晴れた日は外のテーブルで 17,September,2009 



夏のおわりに<お外ごはん>にはまった彼。


すこし前までは、レストランやカフェで

お天気が良くても気温が低いのに、薄着で外のテーブルについている人達を見て、

「寒いのに何で外?」と思っていた私達。


でも、南フランスの友達の家で、開放的で、明るい日差しを浴びながら、

外で食事をする楽しみ方を教えてもらい、考え方が変わりました。


とくに、彼はすっかり気に入った様子で、家に帰ってすぐ、

ベランダ用の小さな折り畳みテーブルを、どこかで買ってきました。


週末になると、

晴れた日は外で食べるのは気持ちがいいと、すっかり定番に。



おひさまが顔を出せば、

「今日もお外ごはんかな」と、ベランダにテーブルをセッティングをしはじめる彼。

「体が5ヶ月位すると現地化してくるよ」と、教えてくれた

友達の言葉を思い出し、一人でくすっと笑ってしまいました。

雨の季節がはじまる前に、できるだけ

お日さまの光を浴びて、外でゆっくり食事を楽しもう。


気がつくと、オランダらしい週末のすごし方を覚えて、

いつの間にか、楽しんでいる私たちがそこにいました。





出逢えたことに 10,September,2009 


大きなおなべにゴマ油を少し、

細かく切った豚肉と千切りにした人参、お湯で戻したきり干し大根、

ジャーッというにぎやかな音と立ち上る匂い。

窓からさしこむ夕方の陽の光をうけた祖母の横顔。


子供の頃から、

台所で誰かがお料理する手元を見ているのが好きです。



岡山の小学校時代、毎日遊びにいっていたお隣の家。

夕方になってもまだ帰りたくなくて、

叔母さんが夕ごはんの仕度をするのを、よく横で見させてもらっていました。

台所でおしゃべりしながら、教えてもらった色々なこと。

マヨネーズが自宅で作れる事を知ったのもこの時からです。


お料理するのは楽しいことだと、叔母さんから教わりました。



それからずいぶん経って、私は結婚して二人の子供の母となり、

心がけたことは、なるべくおやつは手作りすること。

子供達が帰って来る時は、

家にいて「おかえりなさい」と声をかけること。


家族の誕生日や記念日には、ケーキを焼いてお祝いしてきましたが、

「粉とたまごと砂糖でおやつを作れるようになりたい」と、思っていた時、

ケーキの作り方を教えてくれたのは、福岡に住んでいた時に知り合った友達です。


おいしいものを作ったり、台所にいるのが好きなのは、

いままで出逢った人達のおかげ。


ありがとうの気持ちをいつもこころに・・・。

さあ、今日もこれから夕ごはんの仕度です。





オレンジとブルー 23,August,2009 


目のさめるような、きれいなオレンジいろのネクタイをしめた人が、

駐車場に止めた車から降りてきました。



オレンジいろは、オランダを象徴する色。

毎年、春になるとやってくる、女王陛下のお誕生日の祝日は、

オランダの人びとは皆、女王陛下の色である、オレンジいろの物を身に着けます。


オレンジいろの羽のショールをふわふわさせている人や、

紙でできたオレンジいろの王冠、中には、オレンジのカツラをつける人もいて、

町中おまつりのような、とても楽しい一日です。


私がオランダにきて、印象的だった色は、もうひとつ、

KLM オランダ航空で使われているブルーです。


飛行機の機体はすっきりとした、きれいなライトブルー。

スキポール空港内では、明るい青のワンピースに、

同じ色のコートをはおった航空関係の女の人によく出会います。

私の好きな青と白の王冠のマークのデザイン。


KLMの機内で、最初に出てきた食事は、

オランダらしいチーズとハムのサンドイッチ。

オランダの町の建物やチューリップが青い色で描かれているパッケージは、

食べずに持ち帰りたくなるほど可愛らしかったです。





じゅず玉の首飾り 20,August,2009 


子どもの頃、

大切にしていた宝物の箱の中にいつも入っていた、じゅず玉の首飾り。

今でもじゅず玉をみつけると、さわってみたくてソワソワします。



東京に住んでいた時に好きだった散歩コースは、近くの荒川。

じゅず玉はなかったけど、春に野ばらの白い花がいっぱい咲く場所をみつけました。

秋風が立つまで待って、そろそろあかい実にあえるかなと楽しみにして行ってみると、

どうやら小鳥が、先に見つけて食べてしまったらしく見当たりません。

それからは、毎年小鳥と競争して、あかい実を見に出かけていました。



花の終わった後の乾いたがく。

ふわふわしたのがぜんぶ風に飛んで、残ったすすきの穂。

立ち枯れたつるのくるりとした形。

日陰のいい場所で、きれいないろを残したまま乾いたあじさいの花。

散歩の途中でみつけるとつい拾ってしまう木の実いろいろ。



そういったものが集まって作りはじめた、私いろのリースやアレンジメント。


自宅で開いていたドライフラワーのアレンジメント教室は10年以上続き、

じゅず玉を集めてつないだ首飾りのように、たくさんの人と出会いました。

そのご縁が今の私を励ましてくれています。


オランダから、たくさんの感謝の気持ちをかさねて・・・。




明日のために  11,August,2009 





風の強い日も、雨の日も、

いつも家の前の舗道を歩いている、訓練士とハーネスを付けた犬。


雨で滑りやすくなった道で訓練士が立ち止まると、

犬は「どうしたの?」と言いたそうな顔で振り向きます。


それを見ていて、毎日くりかえすことで

少しずつ体で覚えていくんだなァと思いました。

大事なのは、続けること。


私も毎日こころがけていることが二つあります。


ひとつめは、からだを柔らかくする朝のストレッチ。

「自分の体は自分で守る」というのは、母から教わったことですが、

以前、ホテルに収めるクリスマスデコレーションの作品を

毎日たくさん作っていた時に始めました。

それ以来、ずっと続けています。



そして、もう一つは 「Take a joy !」

イギリスでステキなお庭を造り、犬や猫、あひると一緒に

昔の暮らしそのままをずっと続けて来られた、

私の好きなターシャ・テューダーさんの言葉です。


これをいつも、何かするたびに呪文のようにブツブツ・・・。

元気なときも、そうでないときも、自分に言い続けてきました。


喜びをつかもう! 好きなことをしよう!

私に力をくれる魔法の言葉です。


毎日くりかえし、自分がこうなりたい姿をイメージして、

それに少しでも近づくように、今を生きること。


Take a joy !


オランダの空の下、今日もハーネスを付けた犬と訓練士が歩いて行きます。


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