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春待月   8,December,2009 


12月は春待月。


春はまだまだ遠そうなオランダですが、

日中は晴れて、いいお天気の日がつづいています。


きょうは偏西風がつよく吹いていて、

プラタナスの木が大きく揺れて、

小枝のさきの丸い実も

いっしょににゆらゆら揺れています。



駐車場に止まった車から、

一組の老夫婦がおりてきました。


おばあさんは大きな花束を手にしていて、

後からきたおじいさんが持ってあげています。


オランダでは、普段着の姿で、

さりげなく花束を抱えている男性によく会います。


日本ではあまりない

そんなシーンを見かけるたびに、こころときめいています。



ひとしきりプラタナスを揺らして遊んだ風は、

またどこかにいってしまった様子。


青空が見え始めました。


近くのプラタナスの小枝に

頭が黒くて、おなかのあたりが薄いきみどりいろの

かわいい小鳥がとまり、いい声で鳴いています。


なんだか、やさしい春色の

花束をさがしにいきたくなりました。





世界でいちばん早いクリスマスプレゼント 5,December,2009 


世界でいちばん早い

クリスマスプレゼントがもらえるオランダの子ども達。


その日は12月5日。

サンタクロースの由来となった

聖ニコラス(シンタクロース)の降誕祭です。



シンタクロースはスペインに住んでいて

11月の半ば、こどもたちの一年間のおこないが書いてある

おおきな赤い本とお供でたくさんのズワルト・ビート(黒い顔の助手)と一緒に

蒸気船でオランダにやってきます。


顔をまっ黒に塗って、大道芸人のような

衣装を身に着けた、ズワルト・ビートを最初にみたときは

オランダのサンタさんはもしかして黒人? とびっくりしましたが、

すぐにまちがっていることがわかりました。



ズワルト・ビートはいい子にはお菓子をくれて、

悪い子はズタ袋に入れてスペインへ連れて行ってしまうそうで、

そういう怖いところは、

ちょっと日本の秋田のなまはげに似ていますね。



白馬に乗ってやってくるシンタクロースが

暖をとっている間に、馬たちが食べられるように

靴の中ににんじんを入れて、暖炉の側や玄関に置いておくそうです。



そうやって迎えた当日、こどもたちは

シンタクロースから、楽しみにしていたプレゼントをもらい、

家族でお祝いをしてすごします。


次の日から、街はクリスマスモード一色になり、

イエスキリストの生誕日には

教会にいって静かに過ごすというのが

オランダ流のクリスマスの過ごし方のようです。




Mooi!   1,December,2009 


娘に、あたらしい家族ができました。


お相手は猪年うまれのやさしそうなひと。


そのお父様と主人も、

ひとまわり違うおなじ干支で、

私の母もいれると、猪が4人そろいました。



牛年うまれの私の苦手は、

何人かのひとと、同時に会話をすること。

頭の中はどんどん先へ行くのに、

ことばが後からついていってくれません。

かえすことばを考えているうちに

話題がかわってしまったり、30分位してから、

「あー!あの時こういえばよかった」と、思いついたり。

よく失敗するのは、牛年うまれだからかも? なんて

いつも勝手に干支のせいにしています。



さて、4人になった猪を加えて

これから先どんなことがあるのでしょう。


なんだかとってもたのしみです。


「 Mooi!(モーイ)」はオランダ語で「すてき!」ということ。


海の近くの町で

あたらしいスタートをきった娘の人生に

たくさんのMooi!が待っていますように。



いちばん大切なことは、

ふたりがこれからずっと、なかよくしあわせに暮らしてゆくこと。


それだけをこころから願い、見守っていこうと思います。




大笑い   28,November,2009 



おかしくて、涙がでてくるほど

ひさしぶりに、思いきり笑いました。


アムステルフェーン主催の

秋の野外コンサートにいったときのこと。


ステージでは、前にTVでみたことのある、

のこぎりのような楽器の演奏がはじまりました。



「うーん。あまりすきな音ではないなぁ」

と、ちょっと思っていた私。


すると、前の席のちいさなおとこのこが、

となりのこに何かささやいて、おばけのゼスチャーをはじめました。


それは、私の感じていたこととぴったりで、

思わず吹きだしてしまった私。


おとこのこは、うしろで笑っている私に気づいて、

もっと笑わせてあげる! と、いうように

曲にあわせておもしろおかしく踊っています。


演奏しているひとに悪いなァと思っても、

涙をふきながら、大笑いはとまりません。



演奏が終わったとき、

泣き笑いで顔はくちゃくちゃになってたけど、

すっかりはればれとした、いい気分になっていました。


音楽をきいて、こんなに大笑いしたのははじめてです。

アー、おもしろかった!




小さな冒険  18,November,2009 


家の近くのトラム(路面電車)の始発駅には、

いつも、青と白のラインの入ったトラムが停車しています。


今日は思いきって、初めて

一人で乗ってみようとやって来ました。


チケットをにぎりしめ、

出発12分前のトラムに乗り込んだ私。



ちょっと、ドキドキ。


でも、小さな冒険をするようで、わくわくします。


出発の時間を少し過ぎて、トラムが動きだしました。


家の近くの見慣れた風景も

いつもより高い目線から眺めると新鮮です。



車内は暖房が効いていて、暖かく、

通路をはさんで、隣の席に座ったのは、

かわいい男の子を連れた60歳位の女の人。


男の子は、ハムがはさんであるパンを手に持っていて

時々、口に入れてもぐもぐ食べています。


ふと、運転席を見ると車掌さんが、

男の子と同じように片手にパンをもって、

食べながら運転!していて、面白かったです。


目の前にあるハードルは、

尻込みしていたらなかなか飛べそうにありませんが、

むずかしそうに見えても、おもいきってやってみると、

けっこう簡単に飛び越えられるんだなぁ・・・と、気づかされました。



きもちひとつで

あたらしい世界がひろがって、

空は曇っていましたが、こころは快晴!


小さな冒険大成功! うれしい一日でした。




  冬のおたのしみ 15,November,2009 



オランダの冬のたのしみは、美術館めぐりとコンサート。


それから、撮りためた写真をもとに、絵を描くこと。


空と大地が出会う地平線と見渡すかぎりの草原。


連立する木々の間にポツンと建つ小さな家。



オランダの風景をはじめて目にしたとき、

時間がゆっくりと流れているような、

やわらかい色調の葉祥明の水彩画をおもいだしました。


「あの絵とおなじ! 本当にあったんだ」

と、すきだった絵の中に入り込んだようでうれしかったです。



はじめてのオランダの冬。


さむくなったら、「英語学習本格スタート!」

なんて、言っていたのに、なかなかはじめられません。


いつまでも、ぐずぐずしています。




風の音   12,November,2009 


明け方近く、

風の音で目がさめました。


プラタナスを大きく揺らして吹く風。


葉ずれの音が聞こえてきます。



もういちど目をつぶりましたが、

眠れそうにもありません。


こんなときは、ベットをぬけだして

キッチンでお砂糖のすこし入った

カモミールの熱いミルクティーをいれます。



時計のコチコチなる音。


靴音たかく、窓の下を通りすぎてゆくひと。


手元には、絵本が一冊。


ほのぼのとして

どこか懐かしい感じのする挿絵を

ぼんやりと眺めながら、あまいお茶をゆっくりと飲みます。



そして体がほっこり温まったら、またベットの中へ。


これがいま一番効き目がある私の睡眠方法です。


眠れぬ夜にいちど試してみてはいかがですか?




   雪待月 8,November,2009 



雪待月になり、道行く人は

オーバーや、ふちに毛皮のついたフード付きの温かそうな上着に

手袋やマフラーをして、すっかり冬の装いです。


ふちにレースの付いた黒い傘を

クルクル回しながら話し込んでいる黒い肌の女の人、

お相手の男性はイスラム系の顔立ちをしています。


その向こうを「何頭身あるの?」

と、感心してしまうくらい背が高くて、

ジーパンのよく似合う金髪の女性が、足早に通り過ぎていきました。



背の高い人も、低い人も、

肌の色も、髪の色も違う、

様々な人が混ざり合って暮らしているオランダ。


今でも時々、

ここにいることが不思議な感じがすることがあります。


ふたりで、顔を見あわせて、

「オランダに住んでいるんだよね」と、言いあったり・・・。



雪待月。


オランダで迎えるはじめての冬が、すぐそこに来ています。




  落ち葉あつめ 28,October,2009 



家の前のプラタナスの木の下に

大きなアイアンの籠のようなものが置かれました。


何に使うのかな? と、思っていたら

その日の午後に判明。


赤いシャベルとブラシを持ってやってきたおじさんが、

落ち葉を集めてその中に入れ始めたからです。



おじさんは時々近所の人と立ち話しをしながら、

シャベルで落ち葉を集め、小一時間程働いて帰っていきました。


次の日も、朝早くから

プラタナスの木の下には、おじさんの姿。


落ち葉の季節になると、

きっと毎年こうして集めているのでしょう。


「落ち葉を集めてたき火して、焼き芋を焼くなら手伝うのになあ・・・」

なんてつぶやいている私は、まだまだ未熟者です。



春と夏にきた移動遊園地が

秋になってまたやって来て、にぎやかな音が聞こえています。




 オランダのミニ代官山 25,October,2009 



おしゃれな雰囲気が好きで

時々出かけていた代官山。


その代官山を小さくしたような通りを、家の近くで発見!

シックでステキなワイン屋さんもみつかりました。



「うーん。ここは、いいよ」と、彼もすっかり気に入った様子です。


この町なら自転車で来られそうなので、

食事にきて、一緒にお酒を楽しむこともできそうです。



目印は風車のあるレストラン。


お気に入りの場所が少しずつふえてきて

オランダ暮らしも半年目に入りました。


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