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■2000/11/03 フランス車入門!■


文化の日!これを記念して(ということはない)、本日かみさんとしばし相談の上、アルファロメオ155を手放すこととした。


-----さようならアルファロメオ-----
直接のきっかけは、我が家のアルファロメオの冬用のスタッドレスタイヤである。今冬用につけている市販のホイールの適合性に問題があるようで、ホイールハウス内のどこかにぶつかっている、とディーラーの工場にかみさんが指摘を受けたのである。5年もたって今更という気はしたが、安全性に問題があってはうまくないので、ホイール+スタッドレスタイヤ、しめて20万円で発注をかけてもらっていたのだ。う〜ん、またもやうん十万単位の金である。以前、かみさんが冬場にけつから滑って(って、滑ったのはかみさんではなく、155なのだが)けつのちょうど割れ目に当たる部分を街灯の支柱にぶつけて、恐れ多くも先の副将軍、じゃなくてミラノ公国はビスコンティ家の紋所を含め、縦真一文字に傷を負ったときにも修理代50万円が飛んだのだ。来年は車検でまた何事もなくても20数万である。スタッドレス代と合わせたら40数万ではないか。

ひょっとしたら、この辺が潮時か。


鑑みるに、身長が小学生並のかみさんは、つま先だたないとクラッチを切ることができないのだ。クラッチを切るたびにトウキックである。Jリーガーじゃないっちゅうの。渋滞の時を考えるとぞっとする。よく5年間耐えてくれた。ちなみに、昔乗っていた車の場合は、かみさんが運転席に座ると、外からはほとんど目から上しか見えなかった。このため、知り合いのねえちゃんが、かみさんが運転する車を見たとき、無人の車が走っていると思い、ぎょっとしたそうである。また、彼女は、155の図体が大きくて狭い町中に行きづらいとこぼしている。特に狭い駐車場にいれるのを苦手としていた。まあ、誰でも狭いところに入れるのはいやなもんだろうけどね。また、雪道が怖いともこぼしていた。アイスバーンなどで滑ると、小さい車よりも大きい車で滑ったほうがより怖い。また、155は、どういうわけか、その前に乗っていたゴルフに比べて雪道での安定性が劣っていた。高速走行での安定性は155の勝ちなのに不思議である。
 
もういい、いくらエンジン音がよくても、ハンドリングがよくても、もうわしのぜいたくにこれ以上付き合わせるのはやめよう。金の切れ目が縁の切れ目よ。この際、かみさんのためにもゴルフ以来の小型車に帰ろう。
 
いま踏ん切りをつけないと、冬タイヤを買って、車検をしてしまえば、少なくとも後3年から5年は155に付き合うことになる。わしはその魅力にしびれているんだけど、これから3年や5年もかみさんに負担をかけることを考えると、つらい。やめるなら今だ。

-----こんにちはプジョー-----
でも、小型車はいいけど何にするんだ?
このとき忽然とひらめいたのがプジョー206である。
どうしてプジョー206がひらめいたのか?自分でもよく分からないのだが、これは、たぶんわしが読み続けてきた車雑誌「NAVI」によるところ大ではないかと思う。これまでプジョーを特に意識したことはないのに、NAVIで読んだ記事がいつのまにか頭に蓄積されて醗酵していたとしか思えないのだ。なにせひらめいてしまったのだから。

206のことがひらめくと、直ちに家にあるNAVIのバックナンバーをあさった。確かにある。206の記事が。99年8月号の「それゆけ徳大寺有恒と消費者派隊!!」では、欧州の小型車特集で、ルノークリオやフォードKa、それとなぜかホンダ・ロゴとともに、プジョー206XTの5ドアと3ドアのわざわざ2台が取り上げられているではないか。そこで徳大寺巨匠は、206のことを「エンジンの出力特性が絶妙。クルマ好きは一発で参っちゃう。」とのたもうているではないか。そして、「プジョー206がすごく欲しくなった!」とも。実用トランク・テストや実用ルーム・テストの成績も良い。次にわしは、巨匠が、この記事が書かれた時点ではまだ日本で発売されていなかったS16を取り上げ、「このクルマを持つとすると、S16がなかなか魅力的だ。」と書いている点に注目した。

続いてNAVI99年9月号の「今月の車評」。この時点ではS16が日本でも発売が開始されており、WRCでの活躍ぶりに引っかけて、「複雑かつ重い4WDシステムを備えていなくても、十分、タノシイ。市販車2リッター級ホットハッチ部門では、既に日本車を撃破している。・・・プジョー206S16は、ボーイズとモンスターの狭間で、まさに敵なし」とある。

う〜ん、ぐらっとくる。155からの乗り換えを考えるとき、小型車にするにしても、出来たら、155に負けない速さと楽しさが欲しい。「206ならS16だ。」の思いが沸き起こる。NAVIをさらに調べると、同じプジョーの306のS16もなかなかに捨てがたい。こちらは、同じ2リッターエンジンで163psである。137psの206S16よりカタログスペックで見栄えがする。でも車両本体が299万円である。いくら何でもこの程度の大きさの車に300万円は払いたくない。それに、206S16は、0〜400m加速では16.4秒と306S16より0.1秒速く、0〜1km加速では29.7秒と0.2秒速いのだ。それで245万円。106のS16よりわずか10万円高である。206エライ。中身で勝負じゃ。
 
アルファロメオ145も頭に浮かんだ。しかし、155の後に145じゃつらい。155の影を見てしまう。客観的に考えれば、同じTwin Sparkエンジンを積んで269万円と、155の後継車156の359万円より90万円もバーゲンしていて魅力的なのだが、やはり心情的に耐えがたいものがある。大好きな155の影は見たくない。
 
フランスの小型車では、ルノークリオという選択肢もある。先のNAVIの消費者派隊の記事でも、16Vは、「すこぶるつきのスポーティ・モデル」とある。しかし、16Vは、並行輸入のみというし、なにせカッコが今一つである。わしには、魅力的とは思えない。往年のルノーサンクはどうしたと言いたい。
 
ゴルフ4はどうか。またまたゴルフというのも芸が無い。ラテンのノリを知ってしまった身の上としては、ドイツ車はパス。
 
日本車?論外。
う〜ん。決まりじゃ。プジョー206S16に決まりじゃ。
 
でも、実物を見もしないで大丈夫か?NAVIの記事だけでこんなお調子こいてていいのか。だいじょうぶ。155も、実物を見ないで、NAVIの評判だけで買ったという実績があるから。さすがわしじゃ!
 
肝心のかみさんは、小型車ということで納得したようで、206がどんな車かは詮索せずに、OKしてくれた。
 
これまで、日本車、ドイツ車、イタリア車と渡り歩いてきたから、日独伊の三国同盟を、くしくもその順番通りに制覇したことになる(何のこっちゃ)。今度は、連合国を代表してフランス車である。フランス車入門!!。

■2000/11/04 発注■

-----運命的出会い?-----
こうなれば善は急げじゃ。さっそく近くのブルーライオン(ここは、アルファロメオのディーラーでもある)に電話して、この際車を乗り換えるからとスタッドレスタイヤの注文をキャンセルしてもらった。プジョー206S16を候補として考えていると伝えたら、ブルーライオンの担当氏が見積書持参で飛んできた。商談の結果、即日了承し、発注してもらった。

車は、6日到着の船便で来るそうで、今月中には納品できるとのことであった。 これに遅れると納車は来年の4月になるところだったそうで、なんというタイミングのよさ。ちょっと運命的な出会いを感じた。

-----色-----
発注に当たって、色で若干の迷いがあった。S16の色は、もっともらしい色の名前は別にして、早い話が、青とグレーとオレンジと赤の4色しかないのだ。内装は、黒を基調とした1色のみ。出来ればきれいな色がいいと思う。オレンジは、あまりきれいなイメージがわかないのでパス。赤は、やはり赤といえば、フェラーリかアルファロメオのイタリア勢にとどめを刺すので、避けたい。するとフレンチブルーの青か?聞けばこの青は、紺色に近いものという。青は好きな色なんだが、ゴルフ、アルファロメオ155と二代続けて紺色である。またではそれこそ芸が無い。すると消去法でグレーか?これは「ムーンストーングレー」といい、カタログではグリーンがかった淡色のグレーである。担当氏は、汚れが目立ちませんよと勧める。かみさんもわしが無精でアルファロメオ155を汚れっぱなしにしているのをよく承知しているので、グレーがいいという。
 
う〜ん、今回はちょっと不本意だが、実用性でグレーに決まり。
 
それにしても、206のような大量生産の大衆車(日本での売られ方がどうであれ、もともと大衆車であるのには違いがない。)には、もっとカラーバリエーションがあってしかるべきではないか。Fiatのプントのように100色以上も用意しろとは言わないが、いくら何でも4色では寂しすぎる。日本でも最近プジョーが売れているというから、プジョー本社なのか、プジョージャポンなのか知らないが、この辺を考えて欲しいものだ。

-----一安心-----
 結果、かみさんは、いずれにせよ小型車になることから、安心したようであった。また、206の格好も気に入ったようだ。なにせ、かみさんもわしと同じで形から入るタイプなので、格好が気に入るかどうかが大事なのだ。わしも一安心。

■2000/11/05 重役席■

こぞう(うちのガキ)にもアルファロメオからプジョー206に買い替えることを申し伝えた。こぞうは、アルファロメオ155がカッコいいと思っているので、買い換えには不満気である。こぞうは、いつも155の後部座席に座る。普通子供は前に座りたがるものだが、わしと二人だけの時も、後部座席に座る。どうもこぞうにとっては、後部座席の方が重役席という感じで居心地がいいらしい。

わしは、おかかえ運転手か。

かみさんと出かけたときに、トヨタヴィッツを見て、「今度うちの車あんな(大きさ)のになるのか」とため息をついていたという。でも、しばらくすると、どうせ注文したんだったら206早く来ればいいな、と前向きな態度に変わった。子供は立ち直りが早い。


■2000/11/07 アクセサリー■

もらったアクセサリーカタログをあきもせずに眺める。かみさんと相談の上、ブルーライオンの担当氏あて電話でプジョー206のアクセサリーを頼んだ。マットガードフロント、ラゲッジネット、CDチェンジャーである。

■2000/11/14 盛り上がり■

-----ナンバー206-----
プジョー206の車庫証明の関係で、午前中行政書士が来たそうだ。かみさんが応対した。午後、ブルーライオンの担当氏あて電話したが、休んでいるとのこと。電話に出た人に、ナンバーを206にしてほしいことと、納車がいつになるか教えてほしいことを伝えた。希望ナンバーをとるには陸運局に申請して1週間くらいかかるとのことだった。頭の中では、既に206が206のナンバープレートを付けて走り回っている。
 
今回は盛り上がっている。アルファロメオ155を待っていた時よりも気分が高揚している。このときはうまく乗りこなせるか、トラブルに見舞われないかとの不安があったが、イタ車に慣れた今は、怖いもの知らずなのじゃ(?)。不安はない。

-----WRC-----
WRC第13戦オーストラリアラリーでプジョー206が今シーズンのマニュファクチャラーズチャンピオンを決めた。206は、昨年度何戦か出場し、フル参加は今シーズンからだったから、本格参戦初年度にして優勝したことになる。206を買うこととしてからのにわかWRCファンとしてはうれしい。
 
WRCといって思い出すのは、6年連続チャンピオンの偉業を達成した史上最強のラリーカー、Lanciaインテグラーレである。当時はわしもテレビでその活躍ぶりを見て、かっこよさに鳥肌が立ったものだ(かっこよさなら、同じLanciaのストラトスにとどめを刺すと思うけど。インテグラーレもかっこよかった)。しかし、インテグラーレが引退してからは、WRCへの関心が無くなってしまっていた。なぜって、日本車しかいなくなってしまったからである。わしにとって、美しいものは、速く、また、速いものは美しくなければならないのだ。不細工な車がいくら速くても全然関心が持てないのである。

■2000/11/16 洗車体制■

昨日の夜、プジョー関係のホームページを見ていたら、いつの間にか、洗車のホームページに迷い混んでいた。暇つぶしに見ていると、わしの洗車の常識が間違っていたのではないかと思わせるページに出会った。「
アルファ洗車倶楽部」というのだが、ここで紹介されている洗車の仕方であれば、無精なわしでも洗車がやれそうな気がしてくる。そうだ206が来たら、きれいに洗車してやろう。アルファロメオ155は、わしにほっとかれて悲惨な有り様だもんな。
 
早速、本日、DIY店で洗車用のホースとノズルと蛇口取付アダプターを買った。その後オートバックスに行って、Surlasterの鏡面仕上げクロス、ワックス塗り込み用スポンジ、ガラスコート材を買ってきた。帰ってからオンラインで、洗車用スポンジをアルファ洗車倶楽部に申し込んだ。これで洗車とワックス掛けは準備万端じゃ。

我ながら浮かれてる。

■2000/11/22 エンジン音■

206が来るのを、こぞうも楽しみにしている。昨日一緒に風呂に入ったときも「早く206来ないかな。」と言っていたので「どうして」と聞いたら、「とにかく早く見てみたい。そして、エンジン音を確かめたい。」と言う。「エンジン音を確かめたい」というのには恐れ入った。実は、今のアルファロメオ155もエンジン音で近づいてきたのがわかると言っており、そのエンジン音が気に入っているというのだ。こんなガキにしてしまっていいんだろうか?

■2000/11/26 昔話■

-----WRC-----
WRC第14戦イングランドラリーでプジョー206のマーカス・グロンホルムがドライバーズチャンピオンとなった。Great!!
 
WRCとわしには深い因縁がある。それはアルファロメオ155とわしの出会いだ。
 
今回155を手放す決心をした要因の一つが、かみさんが足がペダルに十分届かないということがあったが、よく考えると変である。なぜ最初からそんなことが分からなかったのか。実は、二人とも155の実物を見もしないで、単にカタログと車雑誌で得た知識と思い込みでもって買ったのである。はっはっはっ。

-----昔話-----
今を去ること5年前。当時わしは、地獄の残業生活を送っていた。夜11頃に家に着くと、かみさんに「今日は早いね。」と言われたような生活である。連日午前様だ。そんな生活が3年目となり、さすがにわしもへこたれかけていた。しかし、後何か月かするとこの地獄からもおさらばというところまで来ていた。そのおさらばする時期に合わせるように、当時乗っていた忠実なるしもべゴルフが何度目かの車検を迎えることとなっていた。そんなある日、かみさんが、3年間地獄に耐えた褒美として車を買い替えていいから、あと何か月かそれを励みにして頑張れといいだしたのだ。
 
そこでわしは、仕事の合間に、我が家で買える範囲の車を思いつくままに考え続け、WRC6連覇のLanciaインテグラーレに目をつけたのである。ただし、新車はとても手が出ないので、中古を探してもらうべく、ディーラーに依頼した。2〜3か月待ったが、適当なタマが出なかった。中古車探しにも、ゴルフの車検前までというタイムリミットがあったのだ。わしもあせってきた。すると営業氏が、アルファロメオ155はどうかと勧めてきた。インテグラーレは、故障が出て維持が大変ですよとも言ってきた。わしはぐらりと来た。家族持ちにとって、故障が頻発するのは痛い。アルファロメオは全然考えていなかったが、かっこいい車だとは思っていた。う〜ん、でも予算オーバーである。恐る恐るかみさんに切り出した。すると案外あっさりとオーケーしたではないか。中古のインテグラーレより、故障を考えるといいという。当時かみさんは、残業生活に苦しむわしを見て、聖母マリアのような慈悲の気持ちにあふれていたのだ。少なくともわしにはそう思えた。
 
かみさんも、アルファロメオ155のパンフレットを見て、その中心に燦然と輝く、十字架と蛇が少年を飲み込むの図、の紋章が気に入ったようである。「155の価格ってこの紋章代みたいなものね。」などと言っていた。「この紋章は、ミラノ市の市章で、もともとは恐れ多くもヴィスコンティ家の紋章なのだ。」などど生半可な聞きかじりの知識をわしがひけらかすと、ますます気に入ったようである。
 
ところで、当時乗っていたゴルフは、右ハンドルのAT仕様で、その前の車も右ハンドルATであった。かみさんは、自動車教習所以降それまで、右ハンドルATしか運転したことが無かったのである。かみさんは、155も当然右ハンドルで、ATだと思い込んでいたようだ。それなのに、155には左ハンドルのMTしかない。そのことをわしは黙っていた。なぜって、聞かれなかったからである。
 
ある日、左ハンドルであることがばれた。発注してしまった後だったので、もうこちらのものである。わしは説得した。「世界のうちでは左ハンドルが主流なのじゃ。人類の大部分が左ハンドルを使いこなしている。彼らのうちには文盲だってたくさんいる。わしらは漢字と平仮名を使いこなせる賢い日本人ではないか。大丈夫、慣れる。」「そんなもんかなあ。」「そんなもんよ。わしを信じなさい。」
 
次いで、MTであることがばれた。わしは説得した。「世界のうちではMTが主流なのじゃ。人類の大部分がMTを使いこなしている。彼らのうちには文盲だってたくさんいる。わしらは漢字と平仮名を使いこなせる賢い日本人ではないか。大丈夫、慣れる。」「そんなもんかなあ。」「そんなもんよ。わしを信じなさい。」
 
でも結局は悪は長続きしないのだ。155は乗りつぶすまで乗る予定だったが、果たせずに手放すこととなってしまったのである。155ごめん。

■2000/11/29 プレ入門■

午後2時、ブルーライオンの担当氏がアルファロメオ155を引き取りにきた。代車としてプジョー206XT(5doorAT)を持ってきた。155が夏タイヤのままなので、納車までの措置として、担当氏の申し出でこうなったのだ。うちが発注した206は、冬タイヤ用ホイールの納車待ちということで、明日か明後日の納車となる予定だとのこと。担当氏には気を使ってもらっている。
 
さて、フランス車への本格入門の前の、肩慣らしだ。プジョー206は、アルファロメオ155に比べれば、ずっと小さいため、取り回しは楽そうだ。ただ、エンジン音は、平凡。ちょっとガサガサするような音。また、加速してもそこにドラマはない。久しぶりのATだったため、ちょっと戸惑う。こぞうを乗せて、近所をドライブした。

■2000/11/30 入門第一日目■

-----見た目-----
ブルーライオンの担当氏がいよいよプジョー206S16の納車に来た。さあ、いよいよフランス車への入門である。
 
ムーンストーングレイのボッと青みがかった色がきれいで、好印象を抱く。ムーンストーングレイというより、ムーンライトブルーという感じ。光線の加減で色みが淡く変化する。
 
ナンバープレートは、206!(ちょっと、恥ずかしい)
 
ドアを開ける。S16は、3ドアだ。ドアのステップに、銀色にPeugeotの文字が輝き、雰囲気を盛り上げる。ぷ〜んと新車の香りが漂う。室内は、アルカンタラが使われ、適度に刺激的で、あかぬけた感じ。中でもシートは、レザーとアルカンタラとファブリックの組み合わせと凝っている。室内の黒いプラスチックも、フランス車によく言われるような安っぽい感じはしない。ステアリングは革巻きで、シフトノブはアルミだ。アルファロメオ155Twin Sparkは、ファブリック+グレーのプラスチック+木目調のパネル+ウッドステアリング+ウッドのシフトノブという「おっさん仕様」だったが、このS16の内装は若々しい。
 
タイヤは、ブリジストンのブリザック。そう、スタッドレスタイヤである。ノーマルタイヤは、後ろに積んである。

-----納車完了-----
担当氏から、外で一通り、使用方法の説明を受ける。続いて家に入り、取り扱い上の注意事項の説明があり、書面にサインする。支払いの話を済ませ、仕事を終えた担当氏は、代車の206XTを引き連れて帰っていった。
 
今度は、一人で周りを眺め、シートに座ってみた。運転席からのグラスエリアが広く、解放感がある。後部座席にも座ってみたが、車の大きさを考えれば立派な広さ。180cm弱のわしが座っても狭くはない。また、ラゲッジスペースもまあまあ。などとうろうろしながら、顔が緩んでいるのが分かる。

-----小手調べ-----
早速、かみさんと最初のドライブ。キーレスエントリーで「ピッ」とドアロックを解除。すると206が目玉をチカチカさせて応える。忠犬(猫?)が主人に応えているみたいで面白い。こういうギミックは初めてなので楽しい。シートを合わせる。運転ポジションは、アルファロメオのような手長猿スタイルになることもなく、素直。まあ、これは当たり前か。ステアリングは、アルファロメオ155より小振りで、握った感触もよい。イグニッション、オン。セルモーターの音が静か。一瞬ぷるぷると間を置いてエンジンがかかる。クラッチも適度に軽めで、アルファロメオ155のようにクラッチミートに神経を使わなくて済む。ギアもアルファロメオ155より入りやすい。ただ、ボディの四隅が見えず、特にバックの時は、神経を使う。これは、慣れの問題か。シートポジションが、155と同様に高く、腰高感が伴う。厳しいカーブに突入したときにどうなるか?エンジン音は静か。助手席と話しているとエンジンがかかったのかどうか一瞬わからなくなるほど。ただ、アルファロメオのツインスパークエンジンのように、低回転からただ者ではない雰囲気が漂うようなことはない。担当氏の話だと、4,500回転以上回すとギーンといういい音がするとのことだが、慣らし運転の段階では確かめようがない。
 
全般に運転感覚は素直。不思議なことに同じ206のAT仕様のXTよりも運転感覚が素直で運転しやすく感じた。アルファロメオ155と違って、我が手の内にある感じで好ましい。アルファロメオはカッコいいけど、時にカッコよすぎる。アルファロメオはその紋章の威力からか、アルファらしく走らせなきゃといった気負いをどうしても持ってしまうのだ。206は、さすが自由・平等・博愛の国フランスの生まれ、初めて乗ったのに意外なほど肩の力が抜けてリラックスして運転できた。人に優しいフランス車か?
■about
アルファロメオ155でイタリア車に入門し、続いてプジョ−206でフランス車に入門した「わし」が自動車ライフをつづったページです。

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■profile
♯ わし=流星号に乗る
♯ 年令=超不惑
♯ 生息地=雪国
♯ 家族=かみさん+こぞう+
         さかり猫
♯ 職業=貧乏。じゃなくて
    サラリーマン

  
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