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第三回目です。今回は柄のお話の番外編とでも申しましょうか。「目貫」のお話です。
目貫と申しますと、繁華街のメインストリートの事を「目貫通り」等と言いますように、刀に興味のない方でも言葉ぐらいは耳にした事がお有りになるのではないでしょうか。
さて、目貫とは本来、どの様な役割を担っていたのでしょうか。
まず良く言われますのは「手溜まりとして、柄握りを良くする為」等と言われます。実際に手溜まりとなるかどうかは難しいところですが、これが一番一般的に言われている説ではないでしょうか。ただ、変わったものとしまして、尾張柳生家から発祥しました「柳生拵」では、目貫が通常の逆(差し表の目貫が頭側、差し裏の目貫が縁側になっている)に入っており、しかも柄木を窪ませて、目貫を埋め込むように配置しています。これは逆に目貫が手の内の邪魔にならないように配慮した例です。
次に言われますのは「柄の強度を上げる為」です。これは目貫の形状にもよりますが、確かに強度が上がるようですね。鉄製で長めの目貫でしたら、かなりの効果が期待できるのでは無いでしょうか。だだ、これも果たして本来の目的かと言いますと、どちらかと言うと副効果的なものではないかと思われます。
さて、では目貫の本来の役割はいったい何だったのでしょうか? 実は目貫とは元々、刀身を柄に固定する役割、つまり目釘のような役割を持っていたのです。現在でも現存しています最初期の刀の拵を見ますと、この目貫が刀身を抑える役割になっているものを見る事が出来ます。
その後、目貫は実用性よりも、その形状に意味を持つようになり、柄の装飾として華開きました。特に江戸時代には多くの名人金工が排出されまして、華やかな物も数多く作られました。
私は博物館廻りが大好きで、しょっちゅう彼方此方の博物館を見て回るのですが、目貫がたくさん展示されているのを見ますと、とても楽しい気分になります。目貫の中には、なんと申しましょうか小話を表現している物もございまして、そう言う物を拝見していますと、非常に有意義な時間を過ごしている実感が湧きます。
最近は模擬刀等に使われます量産品の目貫も、質の良い物が非常に多くなって参りました。勿論、一品物に比べますと、細部などで違いがございますが、それでもナカナカの出来です。稽古などで一品物や時代物を使いますのは、折角の作品を傷める事になりますので、あまり感心しませんが、量産物でしたら気兼ねなく使えますし、その上質も良いのですから、文句はありません。
しかし、いつかはお気に入りの目貫を自分の佩刀に添えてみたいですね。皆様は如何でしょうか?
本日は時間が余り有りませんので、中途半端ですがこの辺で・・・・
それではまた!
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