| Copy Right Law | | Date Created: Nov 27, 2004, 11:48 AM |

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日本でライブドアーのブログでコピーライト(著作権)の事が盛んに議論されているが、アメリカはコピーライトの本場の国だから、その国に30年近く住む俺が一つの例を簡単に紹介する事にする。
事の始まりは俺がエンターテイメントの世界に入ったのが1978年で、当時まだニューヨーク大学院の学生で、遊びで始めたバンドがプロとしてデビューする事になりマネジメント契約を交わさなければならなくなった。貧乏学生の自分には弁護士なんて雇える金は無い。マネジメントの弁護士から分厚い契約書をわたされたが小さな文字でびっしりと書かれた英文(もちろん)の50ページ以上もあるものであった。その時から今まで26年間コピーライト・ロウ(法律)を学ぶ事を嫌でもしなければいけなかった。もともと音楽から入っていったので肖像権のクリアランスから名前のコピーライト、パブリッシング・ライトなどから始まり。1985年から本格的に映画製作を始めた時には深くコピーライト・ロウの問題に関わらねばならなくなってしまった。
今では俺の周りには5人の常任弁護士がいるがその一人の弁護士はコピーライトだけを専門にさせている。コピーライトの問題は全て彼女にかたずけさせているわけだが、過去にコピーライトの事でドエライ失敗をした事がある。そのため非常に慎重にならざるを得ない。
それではその俺のドエライ失敗の話を書いていこう。あるストーリーの映画化の時の事である。
元ヤンキーズの伊良部選手の通訳をやったり、今はMLBにいるKohta Ishijima君がかつて日本のダイエー・ホークスの外人選手の通訳でいた時、彼が経験した外人選手との交流の話の権利を買い取り、1990年に映画化する事になった。脚本もKohta君とKohta君の友人のK.C.君と俺の三人で数ヶ月にわったて書き上げ、日本の玩具ゲームメーカーの大手の某会社が映画のファイナンスを投資をすると言う契約の手前まで行き、クランクインの日付けまで決まった。そして最後の大事なメインの役者のキャスティング(役者を選ぶ事)をしている最中に日本の大阪電通に勤める友人から奇妙な電話が入った。その電話の内容は日本で米ユニバーサル映画が日本のプロ野球にいる外国人野球選手の話を映画化をするという事なのである。そのために今どこかの球場に視察に来ていると言う情報である。それはないだろうと内心は思いながら、コネクションを使い俺たちは同業者から即、米ユニバーサル映画のその問題の脚本を手に入れ内容の審査に入った。
簡単に俺たちのストーリーのアウトラインを書くとこういうものである。
アメリカのメージャーボールの元スラッガー。でももうピークを通り越し、30歳代後半になりかけているわがままでやんちゃな外人プレイヤーが日本のプロ野球に入り、日本でプレイし、日本の監督ともめたり、日本の選手と仲が悪くなったり、練習に来なかったりする。その中にはKohta君の苦労の話もはいっている。そしてそのやんちゃな外人の相手役の女性のプロ野球の記者が登場し、最初は犬猿の仲であるが最後にはお互いに恋に陥ると言う、プリディクティブなストーリーである。もちろん映画なので創作も入っている。
それで米ユニバーサル映画のその問題の脚本と俺たちの脚本「DISTANT FENCES(遠くのフェンス)」(仮題)とを読み比べてみると驚く事にストーリーや内容(出来事)、セットアップ(状況とか場所)は全く同じで、ただ順序が少し違うだけである。出てくる人物の設定から主役とその相手役の性格まで一緒なのである。全く違うのは名前、そしてセリフ。その二つだけなのである。
すぐに俺はロスアンジェルスの大手の法律事務所に調査と訴訟の準備をさせたのである。
そのニュースは日本の俺たちの投資グループの方にも届き、かれらは足踏みをし出した。予算もユバーサルと俺たちのようなインディペンデントでは彼らは3倍ちかく使う。ちなみに俺たちの予算は当時の日本円で約10億円、ユニバーサルの予算は広告費まで入れて30億円強。
数日後ロスアンジェルスの弁護士事務所から報告が入ったのである。弁護士達が言うには裁判に持ち込んでも勝つ見込みはないとの事なのだった。
理由をこういう事だ。
第一に、弁護士が言うにはストーリーそのものには、コピーライトが発生しないと言うことである。簡単に説明すると新聞でもテレビのニュースでも、事件を見るとするその事件は事実なわけだからストーリーは誰でも書けるので、書いた物が掲載された新聞とか放送された番組内ではコピーライトが発生するが、ストーリーそのものにはコピーライトは無いと言うのである。今回の外人の野球選手はダイエーだけではなくどこのチームにでもいる事であり、それに取材に来る女性のジャーナリストがいても、他にもありえることなのであると言う理論である。もしこのKohta Ishijima君ダイエー・ホークスの通訳の裏話が本になって出版されており、その原作を忠実に映画化したものであればそこには原作権のコピーライトから発生し、映画化権も脚本も生きてくるので問題が無いわけである。
しかし、これと同じようなストーリーがどこかのスポーツ新聞に載せられた記事で、例えばどこかの誰々の外人がわがままで、おまけに日本の女性のジャーナリスト恋愛関係になっていると言うのはコピーライトが発生しないのである。ストーリーは事実だが、その新聞には二人の会話とかは書いてないので、ストーリーにはコピーライトがないというのである。もちろん俺たちの脚本はコピーライトが取ってあり、脚本家組合(ライターズ・ギルド)にも登録されてある。しかし、セリフと登場人物の名前が俺たちのとユニバーサルとのでは全く違うのはコピーライトの侵害では無いという。
第二にユニバーサルは日本在住の外国人の野球評論家のロバート・ホワイトニング氏の著作物を全て買い取っていたのである。そしてKohta君のは本が出ていないのが致命的であった。
これではお手上げなのである。製作と配給時期まで同じではユニバーサルと闘っても勝ち目がないと日本側も判断を下し、映画投資のファイナンスもキャンセルになってしまった。あとに残ったものは「しかしどうして全く同じストーリーになったか」と言う疑問と、後味の悪い気持ちと、先行投資した日本円にして8桁の負債だけである。
俺は俺たちの中の誰かがホワイトニング氏のストーリーからアイデアを盗んだのかとも疑ったりしたが、何ヶ月かたった後真実が発覚した。Kohta 君がこの映画化の話を俺に持ち込む前に彼のパートナーであったK.K.君が簡単なアウトラインを、ユニバーサルのプロデューサーに書簡を送り付けていたのが判明したのである。そのユニバーサルの某プロデューサーはK.K.君に返事も出さなかったが、彼がその映画のプロダクションを仕切っていたのである。それには唖然とした。
ライブドアーのブログのコピーライトの権に戻るが、匿名でブログを書くのにコピーライトは発生するかどうかと言う問題は、誰がコピーライトを持っているかの問題で、本人が無償のテンプレートのブログに匿名でストーリーだけで書くとそのストーリーだけにはコピーライトが発生しないのである。その中で使われる固有名詞とかには既にコピーライトが発生している場合があり、そこを除けば誰のものでも無いわけである。
詳しい事は、アメリカ合衆国のワシントンDCにある、Library of CongressのCopyright officeが世界コピーライトを牛耳っている。日本もその法律に準じているので本当にコピーライトに興味あるものは必ず一度はLibrary of CongressのCopyright officeを訪れた方がよい。
ちなみにここにある著作物は全て俺がコピーライトを持っているが、この今書いたストーリーにはコピーライトは存在しない。あとで俺がこれは俺のストーリーだと言って訴えても遅いのだ。本当は「貴方のストーリーを使いたいのだが使かってもいいですか」と言うのが礼儀であり、そうしなければいけないのだ。そしてもし、それで営利が発生すればある程度の報酬を払うのが常識だ。だが名前を変えとそれにセリフをつければ自分の物としてコピーライトを取る事が出来る。最近はそういった礼儀の無い奴が増えて困る。
写真などは全てその持ち主に既存する。
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