R. D. Raing1967
     
R. D. レイン『経験の政治学』
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われわれには他人の行動を見ることができますが、他人の経験は見ることができません。このことが或る人々に次のように主張させるわけです。つまり、心理学は他人の経験にかかわる何ものをも持ってはおらず、ただ他人の行動を問題にしうるのみだ、と。

 
 
これは経験と経験との間の学です。つまり、この学の本来の領域は間-経験なのです。
R. D. Raing について(みすず書房1973年刊 著者略歴より)

1927年イギリスのグラスゴーに生れる。1951年グラスゴー大学医学部卒業。3年間陸軍軍医となった後、グラスゴー王立精神病院、グラスゴー大学精神科、ロンドンのタヴィストック・クリニックに勤務、以後タヴィストック人間関係研究所に入り、ランダム・クリニック所長を兼務、現在精神分析医として開業。著書『ひきさかれた自己』(1960,69)『自己と他者』(1961)『狂気と家族』(1964)『経験の政治学』(1967)『結ぼれ』(1970)など。
みすず書房 1973
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他者の行動は私の経験になります。私の行動は他者の経験です。社会的現象学(ソーシャル・フェノメノロジー)の仕事は、他者についての私の経験と私の行動についての他者の経験とを関連づけることにあります。





(M.C. ESCHER (c) Cordon Art-Baarn-Holland)


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