5時に目が覚めたが、6時過ぎまで寝てトイレに行き、また寝て7時過ぎ起床。
口を開けて寝ていたのだろう、扁桃腺が痛い。
コーヒーと大判焼き2つ食べて、近所のスーパーが開くのを待って、買い物に。お供え物とか。「のどヌール」も買って扁桃腺に噴射したら、喉の痛みは消えた。
で、家に戻ったら大阪に住むイトコが帰ってきた。奥さんと飼い犬とともに。彼は某自動車メーカーに勤めているが、乗っているのはBMW。「まさかこれに乗って近所のコンビニに買い物行ったりしないだろうな?」と聞いたら「当然行く!」と。
昨日戻った叔母とも彼とも10年ぶり。この10年で10キロは太ったから、驚く以上に心配された。たしかに、今の状態は太り過ぎなので、早急に痩せねば。
時間が来たので喪服に着替えて、四十九日を執り行う「堀越寺」へ。しかし、喪服は暑い。着ているだけで汗がダラダラ出てくる。エアコンを入れて貰って、なんとかなる。
四十九日の法事自体は、つつがなく終了する。
アタシの母親の位牌を預けてあるので、位牌を前に出して貰って、みんなに拝んで貰う。母親の法事は25周忌で打ち止めにしたから、久々にみんなに再会した形になった。母も喜んだろう。
この後、地元では老舗の料亭に場所を移して、精進落とし。食いきれないほどの料理が出てくる。イトコは年2回、海外旅行に行くらしい。実に羨ましい。
イトコはアタシを除いてみんな理系。コンピューターとか機械系の設計とか開発をやっていて、みんな優秀。その中でアタシだけが変わり種って感じだなあ。物書きというヤクザな商売だし。
親戚たちといろいろ話して、意外だった事は、「お墓」についての考え方。田舎の親戚の方が、アタシよりずっと現実的かつ合理的な考え方をしていて、アタシの方が保守的というか伝統主義に拘っていた。つまり、先祖代々の墓は守り続けなければならない事はまったくない。子孫が都会に出て家を構えてその土地の人間になるのなら、墓は移すなり、お寺に永代供養して貰って、田舎にある墓は処分して貰っていい、と。それを聞いてアタシは目から鱗がごそっと落ちた。実際問題、アタシには子供がないし、母親が入っている墓をどうしようか、アタシが死んで入っても、その後の管理をどうするのか、それを考える時が重かったのだ。それは、「墓は守るべきもの」という固定概念に毒されていたせい。偉人ならともかく、そうでもない人間の場合、お寺で永代供養して貰って墓は処分、というのは極めて合理的だ。放置されて無縁仏の墓みたいになるよりずっといい。
食事も終わって、引出物を貰って、親戚の家に帰ってくる。イトコも叔母も明日仕事があるので早々と帰ってしまった。アタシだけ残っていても仕方がないので、予定よりかなり早い列車に乗る事にして、親戚をお暇する。
最寄りの駅まで、昔線路だった後が廃線後、緑地歩道になっているので、ゆっくり歩く。猫があちこちで昼寝していた。実にのどか。物価も安いし食い物は美味いし、まあ、いいところではあるんだが……。
予定より2時間ほど早い特急に乗れたので、高松まで行く。高松駅のうどんを食いたかったのだ。ここで予約してある「サンライズ瀬戸」の発車時間まで仕事をするか、と思っていたのだが、まだ明るいうちに瀬戸大橋を渡った方が景色を楽しめるはず。
そう思って、うどんを食った後、19時10分発の快速マリンライナーに乗る事にする。せっかくなので2階建てグリーン車に乗る。うどんは、特に感動はなかった。東京のはなまるうどんでも充分。昔は、このうどんの味に感激したんだがなあ。
で、日没後、日が暮れてしまうまでの僅かな時間を映画界では「マジックアワー」と言い、「天国の日々」という作品では、このマジックアワーに撮影して、なんとも幻想的で美しい作品になっていた。光源がなくて、空全体がほんのり明るい、というとても微妙な光線の具合なのだ。その光で、瀬戸内海の風景を見る事が出来た。
素晴らしい!水墨画というか、「天国の日々」の世界というか、さんさんと明るい陽光の瀬戸内海も美しいが、こういう瀬戸内海も素晴らしい。これはiPhoneの貧弱なカメラでは撮れないと思い、撮らなかった。このデリケートな美しさは、人間の目で愛でるのが一番だ。
真っ暗になって、午後8時、岡山着。「サンライズ瀬戸」の発車まで2時間30分ある。
駅構内にはろくな食べ物屋はないので、途中下車して駅ビルの中を探す。トンカツは重いし、寿司も同様。結局、うどん屋に入ってきつねうどんと天丼のセットを頼む。まあ、美味い。
20分ほどで食べ終わり、店に居座っても仕方がないので、夜中もしひもじくなった時の用意に、1つだけ売れ残っていたお弁当を買う。
この後、ドトールでコーヒーを飲むのも面倒になって、駅のプラットフォームに降りて、ベンチに陣取って2時間ほど時間を潰す事にする。
プラットフォームは涼しい風が吹き抜けて、なかなか居心地がいい。
学研の時代小説最終章の章割を子細に検討して、イメージが膨らむ。よし、これで書き出せる。その後、三田村鳶魚の本を読んで、時代考証をチェックする。
が、それも1時間で集中力が切れてしまった。荷物が多いのでウロウロすることも出来ず、駅を発着する列車を眺める。岡山は一大ターミナルで、姫路方面、鳥取方面、広島方面、四国方面の電車がひっきりなしに発着する。その車体も様々で、眺めているだけで楽しい。
で。
やっと10時20分を過ぎて、東京行き「サンライズ瀬戸・出雲」がやってきた。
一番安い「ノビノビ座席」は、ただ寝るだけのタコ部屋みたいな感じ。しかも隣との仕切りが頭の部分しかないので、気を使う。
枕はなくて、毛布も、妙に小さいサイズのものがあるだけ。やっぱりこれじゃあ……寝台列車に乗るならきちんとした個室を取るべきだし、夜行バスの方が快適かも。それに、夜行列車に乗ると、寝ているヒマがない。外を眺めるのが忙しい。
で、満腹だが、買った弁当を食べてしまう。姫路に着く前に食べ終わると、睡魔も増してきた。
で、眠いから寝る態勢になると、三宮で隣の席に若い女性が乗ってきた。天井の低いこの床に、滑り込む感じで乗りこむ、その仕草が猫みたいで、とても可愛い。
……という事は、おじさんとしては、とても気を使うんですね。高らかに鼾をかくのは憚られる。
なので、なんとか鼾をかかないように体位を変えながら寝て、「ぐお」と鼾をかいたら目を醒ます、と言う状態で、寝たのか寝ていないのかよく判らない状態で、夜が明けた。
本日の体重:計らず
本日の摂取カロリー:2500kcalくらい?