帰京〜MET「トリスタンとイゾルデ」



 何度も寝直したが、7時には起きる。
 今日は、夕方5時に、つくばエクスピレス「柏の葉キャンパス」にある映画館で、メトロポリタン歌劇場のライブビューイング「トリスタンとイゾルデ」を見るので、それまでに東京に帰る。
 風呂に入って荷造りして、8時にチェックアウト。昼ごろまで大阪にいて、そのアシで柏の葉キャンパスに行こうかと思っていたが、ビワの事が心配だったので、早めに東京に戻って家に帰り、ビワの様子を確認しようと。それに、午前中、大阪にいてもする事もないし。
 ホテルからPowerBook2台(本録音とバックアップ用に)が詰まったリュックを宅急便で出して身軽になって、なんば界隈を歩く。
朝8時の道頓堀。この反対側は工事をしていた。「阪神タイガース優勝に備えてですか?」と聞いたら「そうなんですよ」とギャグが返ってきた。
 お好み焼とかたこ焼きは食べなくてもいいけど、せめてうどんくらいは食べたい。そう思ってアーケード街を歩く。
 と、朝8時だと言うのに、飲み屋さんがたくさん開いていて、お客もたくさん入っている。24時間営業なの?それとも早朝から開いているとか?
 居酒屋はたくさん開いているし、金龍ラーメンも開いていたけど、酒は飲まないし朝からラーメンもなあ。
 東京と大阪は、思っていた以上に違う。四国・徳島育ちとしては、大阪文化圏で育ったので、大阪人みたいな感覚があったけど、東京暮らしの方が長くて、大阪に行く事もほとんど無くなってしまうと、東京の人間の感覚になっていたのだなあ。
 とはいえ、大阪は無類に面白い。今度、ゆっくり遊びに来て、いろいろと食い歩きをしたい。
 で、「定食・うどんのめしや24」という看板があったので、入る。たしかに美味そうな定食(カツオのたたき定食とか)もあったけど、初志貫徹して、うどんを。それもきつねうどん。東京で食べる「さぬきうどん」との差を確認したかった。結果は、東京のさぬきうどんもかなり技術が向上していて、遜色がない事を確認。
 朝の身体にはうどんは優しい。美味しかった。
 店を出たら、もっと美味そうな立ち食いのうどんやが何軒もあった。どうせならこういう店で食いたかったなあ。
 歩いていたら高島屋が出現したので、そっちに歩く。まったくこの界隈もすっかり変わってしまった。
 なんばから御堂筋線で新大阪。
 ひかりは本数が激減して、新大阪始発のひかりがまた少ない。始発じゃないと座れないんじゃないかと心配して調べたら、1時間に1本くらいしかない。後はみんな「のぞみ」。
 しかし、時間には余裕があり過ぎるほどある。9時13分のひかりがダメならその次まで待ってもいい。
 大阪なんとか弁当と言うのを買って、プラットフォームへ。
 9時13分のひかりは余裕で座れた。隣に誰かが座る事もなく、東京まで。近くにうるさいクソガキが2組いたのを除けば、快適だった。
 で、時間があるので、品川で下車。駅ナカを探索。うーん。この感じなら、上野アトレの方が面白いか。お洒落ではあるけど。いや、東京駅はデパートの中に駅があるような感じになってるしなあ。
 品川から山手線に乗ったら、ナニを間違ったか、反対方向に乗ってしまった。乗り換えるのも面倒なので、そのまま日暮里までぐるっと。
 北千住に戻ってきて、預けっぱなしだった自転車を出すと、料金は800円。ま、4時間置いて200円だから、安いか。
 一度帰宅してビワの様子を見ると、むくれているのか、コタツの中から出てこない。
 トイレを掃除してエサを入れて、昨日の分の日記を書いていたら、時間。
 北千住で相方と待ち合わせて、柏の葉キャンパスへ。
 前回の「マクベス」より客は多い。ワーグナーのファンは多いのね。
 で、アタシは「トリスタンとイゾルデ」は前奏曲とかはCDで聞いているが、全曲通して観賞するのは初めて。
 そんなワーグナー超初心者としては、ほとんど動きのないこの楽劇を、ステージをぽんと撮るだけだと退屈極まりなかったろうが、マルチ分割画面でいろんな人物のアップもロングショットも見られるのがよかった。
 お話は、やっぱりワーグナーだなあと。くどい。長い。ずーっと二人か三人の場面で、えんえんと同じような事を歌い続ける。王様(なぎら健壱に似ていた)や政敵が現れて決闘になる場面でやっと動きが出たので、ほっとした。陰謀とか決闘と言うのはヴェルディの世界だし。
 終幕は、段取りが悪くてせっかくの好意がすべて無駄になって最悪の結果になってしまいました、と言う感じで幕。
 ワーグナーが好きではなかった相方は、第一幕におおいに感動していたが、アタシは終始ノレなかった。途中、何度も落ちたし。
 ヴェルディなら第二幕のトリスタンが刺されたところでトリスタンを殺して全巻の終わりにしたんじゃないかなあ(それだとハナシが途中なんだけど)とか思った。
 偉大なるワーグナーの傑作といわれるこの楽劇を批判するつもりはない。ただ、アタシがすっかりイタオペのカラダになっていて、まったくあわなかっただけだ。
 これほどワーグナーと相性が悪いとは思ってもいなかった。この前見た「タンホイザー」もそうだったけど、この「トリスタンとイゾルデ」もツッコミどころだらけで……。
 歌詞を知らず、歌もオケもすべて音楽として聞いている分には実に素晴らしいと思うのだが、ドラマとしてみると、編集したくなって困った。愛について理屈をこねられてもなあ、と思うし。
 アタシは、ワーグナーは童貞オタク体質(実際に童貞とかいうのではなく、考え方が)だと思うのだが、やっぱりそうだったか、と言う感じ。とっても勉強した秀才高校生が、「愛について」論文を書いてみました、と言う感じがして、「ワーグナー、青いな」と思ってしまったのだ。理屈をこねたくて、また、他人の理屈を聞きたいのはこれって、ドイツ人の体質なんだろうか?
 イタリア人なら、もっと実際的で、「理屈を言うより行動や!」という感じで、ドラマとしてもどんどん話が進んで感情の葛藤があって、それが歌になって面白いのだが。
 ワーグナーは、アタシには合わない事を実感。
 で。
 上映が終了したのに場内の明かりがえんえん、つかない。暖房が効き過ぎて暑かったし。どないやねん。
 長いから、店も全部閉まっていたし。まあ、それを見越してドンクで菓子パンをいろいろ買って幕間で食べたのだが。 
 帰りの電車で、相方といろいろ喋って、帰宅。もう0時近い。やっぱりワーグナーは長いだろ。以上、ワグネリアンには面と向かってけっして言えない事ばかり。
 以前は、イタオペよりワーグナーの方が良いよなあと思っていたのだが、それもヴェルディの良さが判ってしまった途端に、脳内の回路が大きく変化してしまったようだ。多少の矛盾やツジツマのあわなさなんか、どうでもいいじゃないか。それを言い出せばワーグナーだってツジツマは合わないんだし。へ理屈をえんえん歌われるより(たぶん、この「えんえん」感がワグネリアンには堪らないのだろうと言う事は想像がつく。麻薬のようなものだろうと言う事も想像出来る)、人間が動いた結果巻き起こるドラマを見たいし、そういう歌が聴きたい。誰かを愛する誰かを憎む誰かを呪う歌を聴きたい。以前はそうじゃなかったんだけどね~。これもヴェルディのせいだなあ。ヴェルディに洗脳されたなあ。
 バタンキュー状態で寝る。
 
本日の体重:計らず
本日の摂取カロリー:2544kcal
本日の消費カロリー:3274kcal

Posted: (日) - 4 6, 2008 at 09:11 AM             |


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